#透明
心の中に溜まる雲
晴れることなく日が沈み
消えることもなく夜が明ける
昔は透き通ったガラスみたいだったのに
今はもう違う
お題: 透明
#始まりと終わり
終わりって悲しみと共に訪れるけど、その先には必ず新しいスタートが待っていると思うんです。
終わりイコール始まりみたいな感じ?
過去を背負いながらも、明日に向かって一歩踏み出すその瞬間が1番好きです。
始まりは終わりに向かって進むけど、終わりも始まりを求めて進みます。
未来に向けた希望の道、いわゆる人生の片道切符ってやつですね。
#星の子と月
星の子が月の手を引き、夜空を歩く。
月が呟く
「夜が開けるまでここにいるよ」 と。
それに応えるように、星の子もまた輝きを増した。
# お願い
もし1つ願いが叶うならば、今の楽しい思い出達を私が大人になっても忘れさせないでください。
お題: 1つ願いが叶うならば
#枝垂れ桜の木の下で
春になると、校庭の中庭にひっそりと咲いている枝垂れ桜の木の下で、幼馴染の友達と何気ない会話で盛り上がったり、本を読んだり、歌詞のない歌を歌ったり、それに合わせて踊ったりしていた。
気付けば、友達といない時でも中庭で過ごすことが多くなっていた。
でもやっぱり、友達は私たち以外にもできるもので、ずっと一緒にいることはできない。
学年が上がるにつれて、次第に4人で過ごす時間は少なくなっていった。とうとう5年生になる頃には話すこともなくなっていた。
そうしているうちに私たちは6年生になって、あっという間に卒業の日がやってきた。
卒業式が終わったあと、なんとなく中庭に行ってみると、まだ私達が仲良かった頃の光景が蘇ってきて、自然と涙がこぼれた。
もうあの子達と一緒にこの木の下をくぐることはないけれど、思い出はここに生き続ける。
お題: 秘密の場所