赤い糸を求めているロマンティックな私。私の物語では王子様は登場しないけど、暖かい居場所がある。彼は静かで大人びている。私はそんな彼といる静かな時間が好き。プライドって何?誰かと比較する日々に疲れてもこの空間に帰ってくるとどうでもよくなって、緊張が一気に解れる。
今、私はあの頃を振り替える。あなたは私と同じように感じているだろうか。理想が現実を超えるなんてそんな都合の良い話しは無いだろうが、やっぱり私はどこかで期待してる。といっても一歩踏み出すには私は臆病すぎる。明日を生きる自分自身の気持ちの変化が怖い。理想を求めすぎているのか?理想の型にはまらないあなたを構成するパーツを一つずつ眺めて過去と比較して、やっぱり違うなって使い捨て。ため息が止まらなくなる日々に疲れてもう諦めようかと思ったらやっぱりまだ諦めきれない無意識といえる意識が赤い糸を求めてあなたとの距離を縮めるようとする。
#赤い糸
職場と家の行き来の日々、そしてずっと画面を見つめている。この前、職場にいた私の推しが退職した。彼は私の後の席に座ってたけど、そこには今新しいメンバーが座ってる。
代わり映えしない日々に少しでも変化が訪れるとちょっとわくわくするものだろうが、推しがいなくなるというのはこんなにも寂しい。
推し、って言うと尊くて手の届かない存在で、崇める対象みたいな感じがする。だから手に入れたいとか思わされないのがいい。私は現実を生きるだけだ。
いや、切り替わらん。
#ここではないどこか
広島に向かう夜行バスの中、通路側の席だった私の隣には若い女の子が座っていた。その子ったらワンピースなのに、白い脚を太ももまで出し、片方の脚は折り曲げて座席にのせる格好で、そのふくらはぎを指でえいやえいやとマッサージしていた。カーテンの隙間からチラリと見えるその様子を眺め、私は興奮している自分に気付き、なんともいたたまれない気持ちになっていた。バスを予約する際、「異性は隣どうしにならないよう考慮します」とは記載していたものの、同性愛者のことまでは配慮が難しいんだろうな。そもそも異性の席を離すのは、隣が異性だと警戒する人達を安心させるのが目的で、勝手に興奮する人はどうにもできないのかもな。と、ふとそんなことを考え、日本のLGBT理解が進むといいなという考えに思いが馳せていた。そんな私に気づくはずもなく彼女は反対の脚に変えてマッサージを継続していた。
私の通路を挟んだお隣のおばさんは、さっきからビニールをガサガサしている。さっきのパーキングで購入した何かをどうにかしているのだろう。そして煙草臭いから煙草も吸ってきたな。私は適当に着けていたマスクを鼻までしっかり上げ、寝る体制に入る。後1時間ほどで目的地だが全然眠れていない。まあ夜行バスとはこんなものだろうとは思いながらも、今日は待ちに待ったアーティストのライブなんだから万全の体制で挑みたい。しかし、どうして夜行バスにしてしまったのかと少し後悔していた。
周りが明るく、ざわつき始めたところで眠りから覚めた。よかった1時間は眠れたようだ。車内アナウンスがまもなくの到着を告げる。すっかり愛着が湧いた若い女の子とも、煙草のおばさんともここでお別れだ。短い間だったけど私の物語の登場人物として居てくれてありがとうございました。
#好きな本
好き、だって。
ありがとう、嬉しい。
断言できるってすごいこと
意味を咀嚼し、確認せずとも
その言葉が湧いて出てくる時
自分の中だけでの気持ちの動きだったのが
しっかりした形になって人に伝わる
そんな風に自然に言葉を使えられる
その時が来るまでは
ただ、感じさせてほしい
いろんな経験が、「断言できる」
という状態を作ってくれる気がするんだ
言わないことが照れ隠しとか
好きって言い返せないことが
その逆を意味するとかじゃなくて
あの空に浮いてる欠片をまだ
全部は掴みきれてないんだよ
だから今日も私は空を見上げている
あいまいな空
こんなに生きたのに
他人の気持ちって分からない
知らない物語はたくさんあるんだね
思い出してイライラするあの恋も
本当は私の間違いだったのかも
嫌だな、空しくなるな
久しぶりにあなたのインスタを覗いてしまった
でもね、悔しくないよ
優しい気持ちで見られたよ
#「ごめんね」