12/3/2022, 11:48:56 AM
#さよならは言わないで
明け方の心地良い空気を吸い込んだ。既読の付かないLINEを開いて、また閉じた。
最後の文章は「またね」の一言。それがどんなに重いのか、貴方は知らないのだろう。音楽アプリで適当なアーティストの曲を再生する。たったそれだけで世界が変わったように感じられる。
貴方が今何をしているのか、私は知らない。
誰といるのか、私は知らない。
そう。知らない振りをしている。
側にいさせてくれるなら。なんて、独りよがり。
だからお願い。まだ貴方の夢の中にいさせて。
12/3/2022, 4:17:06 AM
#光と闇の狭間で
光、というものがある。
私はそれに縋って生きてきた。
だけど水底から手を伸ばしても、何も変わらないのだ。
昼はくず拾いをして煙草の吸い殻を拾った。靴磨きの客が来ればまだ良い方だった。夜明けが来るまで働いた。金持ちがたまに20ドルをくれた。
私の手は既に泥水に埋もれていくようだった。
どろどろの泥水に。
いつかは何か変わると信じているのか。
自問自答する。
あぁ、私はまだ光に縋っているのだ。
この汚い街の中で。