1/31/2024, 10:30:27 AM
「旅路の果てに」
半年の旅路の果てに
平地を行くことが多かった
ビルの景色は本当に10日あったかどうかで
本当に久々に見た気がするのに
山とビルに囲まれた景色でさえ小さく感じた
果たさねばならないことがある
10/18/2023, 5:15:24 PM
『秋晴れ』
浴衣の貸し出し
清水寺の紅葉
抹茶を頬張る
紅葉が秋晴れの澄み渡った青に浮んで
絵画では出せない空気の光
「凛世からお金もらったんだから食べようよ!
いい天気
一枚上着を脱ぐ
10/17/2023, 1:03:45 AM
日記を書く
「律儀っすなぁ
「うん。何でもいいから書いてある方がやっぱり思い出しやすいから
「ふーん
最近椿生フラッシュバックしなくなったね
ひと段落した、と思う
施設では月の末にその月の誕生日の子達を纏めた祝う
そうでないと時間的にも経済的にもとても祝いきれないからだ
「私ケーキ自体一昨年初めて食べたよ
思い出す、ハッピーバースデー
蝋燭の優しい光
家族がバラバラになる前の思い出
この蝋燭の柔らかい光のことは覚えている
細やかながらもこんなふうに祝ってた時期だってちゃんとあったのだ
10/15/2023, 1:43:05 PM
奴が鋭い眼差しでこちらを見ている
爪を立て
ニャッと飛んだ
肉球が両目をかする
顔からフェロモンか何か出ていたのだろうか
鋭く真剣な眼差し
何かを見つめている
貫かんばかりの集中
気配が
アカネ自身が弾丸の中に収まっていくかのように
二呼吸目に発砲音
見渡す限り緑一色の山の中
木の葉と木の葉の間から覗く虫の機微でさえも見えているのではないかと疑うほどの精度だった
コンマ1度のズレがどれほどのものになると思っているのか
スコープもなしに
「ずっとやってたの?
「
教えてもらった通りにやるんだ
鋭い眼差し
気取られた
発砲
後ろ足に当たる
そう遠くには行けないはず
陽の鋭い眼差しが地面に照り返し炙ってくる
10/14/2023, 2:34:29 AM
今更、普通の子供のように振る舞うには私達は傷付きすぎたのだ。
未熟なまま真っ正面から受け止めるしかなかったのだ。