この季節、ベルの音を聞くだけで心が弾む。
小さな頃は家族と聞いて、プレゼントに思いを馳せた。サンタがいるのか突き止めると張り切って、ベッドの中で目を開け続けようと葛藤したが結局寝てしまったのもいい思い出。
少し大人になると恋人とともに聞くベルの音に心をときめかせた。
恋人がいない時は、男友達で傷を舐め合いバカな話で盛り上がり、最後は来年はこいつらと過ごさないぞと決意を新たにした。
社会に出て、家庭を築いてからは、子どもの喜ぶ顔を想像しながらベルの音を聞いていた。
ベルの音にココロを弾ませる時、側には必ず誰かいた。クリスマスプレゼントを運んでくるベルの音が、本当に運んでるのはそばにいてくれる人達の尊さに気づける時間なのかもしれない。
寂しいという感情はマイナスなものだろう。
淋しさを覚える、山の緑が寂しくなる、好きなドラマが終わってしまって寂しいなどその言葉だけを切り取ればネガティヴであまり好ましくないイメージの言葉だ。
しかし、寂しさの裏側には必ずプラスな感情がある。
期待、親しみ、楽しみ、喜びという感情なくして寂しさを感じることはできない。
誰かとの別れを寂しく感じるのは、その人との楽しい記憶や親愛の感情がなければ感じ得ないし、現在の自分の孤独を寂しく感じるのは、孤独ではなかったときの記憶や自分の将来に期待を抱いていた記憶があるからである。寂しさの裏側にある感情を思い出すと、寂しさを感じられる事への心持ちも変わってくる。
さて、2024年が終わろうとしている。今年が終わることに寂しさを感じているだろうか。
きっと明日には話した内容なんてほとんど覚えていなくて、また会ったら同じ様な話を繰り返す。多分10年前も同じ話をしていたし、10年後も同じ話をしているのだろう。
側からみれば無意味な時間。けど、そのひとときのおかげでまたしばらく頑張れる。
内容なんてなんでもよくて、そこに集まることが大切。そんな仲間に出会えたことが人生の最大の幸福かもしれない。
妻が風邪をひく。
仕事帰りにコンビニに寄って、ゼリー飲料、プリン、おかゆ、栄養ドリンク、アイスクリーム、ポカリなど自分が風邪をひいた時にあって欲しいものを大量に買い込んで帰宅。
妻は、ありがとうと本当に嬉しそうにしているが結局ほとんど食べずに、1週間かけて結局自分が消費するまでが毎年の恒例行事。
雪が降るとこの街に人が溢れる。
普段より活気づく街に、1年ぶり顔馴染み達。
新しいウェアや新しい板を持って今年も待ち望んでいたとやってくる。
雪が連れてくるのは寒さや綺麗な景色だけではない。