終わる
終わる
終わることは止められぬ
振り返っている間にも、時は私ごと前へ前へと押し流す
足掻いたことに気づかれもしないこの大波のなか
静かな大波
静かな終わり
正直、こういうものの「君」側になりたい。
私はいつだって独りよがりだ。
私が生きるのが大事。私が死なないのが大事。
私を生かすために、私がいる。
だから、私は私が一番大事。
そんな私を「君」として、会っていない間も思い出してくれるような、そんな「あなた」が欲しい。
こんなに傷ついてる私を差し置いて、したり顔で去っていくのは無しだろ。
いつもこうだ。
いつもこう。
私は、いつも自分が傷ついてるはずなのに、終わりには向こうが清々してんだ。
なんでだ?
なんで私ばっかり。
振られるなんて思ってなかった。
私達の終わりは、私が決めるもんだと思ってた。
思ってたよ。
私の方が君にいて欲しかったなんて、おかしいな。
前はずっと逆だったはずなのに。
苦しいことは、何もない。
何もない。
言い聞かせても、眠れない夜がある。
私の焔は、もう消えてしまったかもしれない。
でも、あなたの焔はきっとまだ。
誰が私を救うんだろう。
そんなことを、ずっと考えている。
これは期待であり、怠慢でもある。
私は、自分で自分を救いたくない。
きっと他者に委ねずに、己で己を救済することが最も確かな道であるのだろう。
わかっている。
それでも私は、誰かに救われたい。
それは、救われたという目的の達成よりも、誰かが心をかけて、私を想って、私を愛してくれたという事実の方が、よっぽど大切だからかもしれない。
救という字は、求に手を表す攵からできている。
その手は同じ体温であって欲しくない。
惹かれるような熱さでも、冴えるような冷たさでもいいから、どうか。私の手を握って。
あなたが差し伸べる必要はない。
伸ばし続けた私の手を取るだけでいいの。