「朝日の温もり」
「温かいな」
私は朝日の温もりで目を覚ました。
久しぶりによく寝た。
また一日が始まる。とそう思い、自室を出た。
「岐路」
僕は、人生の岐路に立っている。
どの道が正しいのか分からないけど、自分が選んだ道を進んでいこうと思う。
「世界の終わりに君と」
SNSやテレビなどで「世界が終わる。そして世界が終わる時には世界中に鐘の音が鳴り響く」という情報が流れた。
「嘘だろ?」
僕は、冗談だと思った。
家の廊下を急いで走っている音がする。
ドアが開いて、君が部屋の中に入った。
「ねぇ!君も見た?世界が終わるっていう情報!」
君が言った。
「うん。見たけど。冗談だろ?」
「それが、冗談じゃないみたいで」
「まじで?」
「うん」
「じゃあ、世界の終わりに君は何をしたい?」
「私は、君と世界一綺麗な景色を見たい!」
「じゃあ行こうか」
僕がそう言うと、君は嬉しそうに頷いた。
世界の終わりに君と世界一綺麗な景色を観に来た。
「きれいだね」
「うん」
僕たちは、綺麗な景色をただ見ていた。
「僕は、世界の終わりに君と、綺麗な景色を見れて良かった」
「うん。私も良かったよ」
僕たちは帰宅し、美味しいものを食べたり、二人でゆったりと過ごした。
僕たちは、最後まで一緒にいた。
「僕は、最後の時まで君と一緒にいれて良かった」
僕が呟いた。
「私も君と一緒にいれて良かった」
二人、笑い合っていた。
世界が終わる時を知らせる鐘が世界に鳴り響いた。
僕たちは、手を繋いで、目を閉じた。
そして、何もかも無くなった。
「最悪」
仕事帰りに買い物をして帰宅する途中に嫌いな人を見かけた。
「最悪だ」とつぶやく。
相手も私に気付いたようで、声をかけようとしているのが分かったので、その場を離れた。
その日は最悪な日になった。
「誰にも言えない秘密」
誰にも言えない秘密。それはだれにも言えない。絶対に知られないようにする。
もし秘密を知られたら、私はトボケるだろうな、きっと。