7/15/2025, 3:12:29 AM
『夏』
ちょうど、
あの太陽が少し落ちたとき
赤く、赤く燃える陽を
目を細めながら見つめる。
誰ぞ彼
あれは誰? と
逆光。
その翳りに目を移す。
暑い暑い
夏の今日
黄昏時に
大切な人に逢いたくて
夏の夕焼け空に
問いかける。
7/11/2025, 6:40:20 AM
『冒険』
初めて見る景色に
戸惑いを覚え
右往左往し
やがてたどり着く
人生というものは
終わりが果てしなく遠く
または目と鼻の先くらいの距離で
今日という1歩を踏み出してゆく。
何も知らない世界。
目標も、目的地もない。
この未知の世界へ
僕たちは前を向いて
冒険していくだろう。
大切な、何か を
見つけるために。
7/9/2025, 8:32:16 AM
『あの日の景色』
身体に当たる
塩っ気のある風。
手を握って、
夕陽を浴びて
寄せる波を、
引く波を、
ただ、
ただ
あの日見た夕陽を
忘れることはなく
あの日の景色が
一眼レフで写したように
朧気に、
それでも鮮明に、
ずっと残っている。
7/8/2025, 7:09:00 AM
『願い事』
空に光る、
きらびやかな星。
両の手を合わせて、
目を閉じる。
脳裏によぎる欲望。
叶わない夢。
一年に 一度だけ、
川を渡って逢うことを
許された姫と彦。
あの御伽噺のように。
晴れた日の銀河団に
願い事をして。
7/7/2025, 7:47:08 AM
『空恋』
いつまでも、
いつまでも、
虚構の中で
いつまでも
いつまでも
叶わぬ恋に
想いを馳せて
葛藤して、
涙を流し
時には笑い
手を添えられる
そんな空想に
ただ華を咲かせて。
そんな恋でいい
空恋。
ただ空虚なまま
満たされる心を知らず。