ゆーがめ 普通イカの高校生

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6/25/2025, 2:39:51 AM

『空はこんなにも』

教えてください。
その悲劇の真相を。
教えてください。
貴方がどうなってしまったのかを。

襟から白檀。
袖から伽羅。
ほんのりとした香に、
漆黒の正装。
右手には紙袋を。
左手にはハンドバッグを。
涙が垂れたのか、
目元や頬の化粧は崩れ。

涙一つない空。
もう うつし世にはいない貴方に
涙を流して。
今日の空はこんなにも、澄んでいて
まるで嫌味を吐いているくらいに。
私も貴方と、
その空へ昇れればよかったのに。

6/24/2025, 2:38:42 AM

『子供の頃の夢』

儚く。
一瞬にして。
望んだ事実すら
忘れてしまうくらいに。

「ケーキ屋さんになりたい」
「歌手になりたい」
「消防士になりたい」
「宇宙飛行になりたい」
そう何度か唱える。

10年、また10年。
そんな夢は記憶の隅に、
残業を繰り返す。
儚く。
届かないような夢。
その感性の豊かさは
今ではもう
どこかに置いてきてしまったようで。
子供の頃の夢。
ずっと持ち続けていられたら
今 という 未来 は
変わっていたのかも
しれない。

6/22/2025, 4:23:36 PM

『どこにも行かないで』

君の背中を追って、
追い続けて、
手を伸ばして、
走り続けて。
それでも追いつけないから。

君が教えてくれた問題も
君が笑った成績も
全て僕には分からない。
1位になれない僕。
ずっと阻む君。

その君の壁の前で
2位の僕が止まって
主席の君は進む。
進み続ける。

ねぇ、どこにも行かないで。

どこまでも行かれたら
もう絶対に追いつけないから

6/21/2025, 3:52:37 PM

『君の背中を追って』

毎回、
その1枚の紙を見る度に、
絶望する。
また、今回も2番目。
1位の影に隠れてしまう2位。

どれだけ長い時間机に向かっても。
どれだけ効率と質を求めても。
彼には届かない。
ずっと僕の前を走って、
抜かそうとする僕の行く手を阻み
壁となる。

君はどんどん上に行く。
僕とは違う。
その1点を逃さないから。
君の背中を追って。
追い続けて。
オール5の1位の君を
2位にできる日は来るのだろうか。

6/12/2025, 10:23:56 AM

『I love』

いつまでも、
愛してる。

そう言えたらいいのに
この こそばゆさが
関係を蝕む

人は みな
好きになって
好かれて
愛し
愛され
深さを知り
奥底を知り
また愛を築く

それが恥ずかしいのはなぜだろう。
誰を愛せど変わらない。
誰を愛でても 私は私。

I love、
その次に you と言える日は
いつなのだろうか
それが今なら
きっと幸せ なのだろう

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