『子供の頃の夢』
儚く。
一瞬にして。
望んだ事実すら
忘れてしまうくらいに。
「ケーキ屋さんになりたい」
「歌手になりたい」
「消防士になりたい」
「宇宙飛行になりたい」
そう何度か唱える。
10年、また10年。
そんな夢は記憶の隅に、
残業を繰り返す。
儚く。
届かないような夢。
その感性の豊かさは
今ではもう
どこかに置いてきてしまったようで。
子供の頃の夢。
ずっと持ち続けていられたら
今 という 未来 は
変わっていたのかも
しれない。
『どこにも行かないで』
君の背中を追って、
追い続けて、
手を伸ばして、
走り続けて。
それでも追いつけないから。
君が教えてくれた問題も
君が笑った成績も
全て僕には分からない。
1位になれない僕。
ずっと阻む君。
その君の壁の前で
2位の僕が止まって
主席の君は進む。
進み続ける。
ねぇ、どこにも行かないで。
どこまでも行かれたら
もう絶対に追いつけないから
『君の背中を追って』
毎回、
その1枚の紙を見る度に、
絶望する。
また、今回も2番目。
1位の影に隠れてしまう2位。
どれだけ長い時間机に向かっても。
どれだけ効率と質を求めても。
彼には届かない。
ずっと僕の前を走って、
抜かそうとする僕の行く手を阻み
壁となる。
君はどんどん上に行く。
僕とは違う。
その1点を逃さないから。
君の背中を追って。
追い続けて。
オール5の1位の君を
2位にできる日は来るのだろうか。
『I love』
いつまでも、
愛してる。
そう言えたらいいのに
この こそばゆさが
関係を蝕む
人は みな
好きになって
好かれて
愛し
愛され
深さを知り
奥底を知り
また愛を築く
それが恥ずかしいのはなぜだろう。
誰を愛せど変わらない。
誰を愛でても 私は私。
I love、
その次に you と言える日は
いつなのだろうか
それが今なら
きっと幸せ なのだろう
『美しい』
綺麗
麗しい
見目麗しい
端麗
美麗
優美
華麗
奥ゆかしい
絶佳
雅
五十音しかない音で
これだけの言葉を表せる。
どれも似たような意味だけれど
どれも違う言葉。
それぞれの特有の意味。
そんな文化は、
そう、日本語は
美しい。