ゆーがめ 普通イカの高校生

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2/13/2025, 10:28:27 AM

『そっと伝えたい』

毎日、毎日
ただ淡々と空を見つめて
変わらない日々を退屈として
焦ることも、
嘆くこともなく
この場の藻屑であり続ける。
輝く彼女には届かない。

もう、何も届かなくても
そっと伝えたい。

親愛なる────へ。
まだ届く。
実力も、言葉も、
その手紙も。


2/2/2025, 11:13:40 AM

『隠された手紙』

「私がこの世から消え去ったとき、
何か残るのか
、、否。
地位もなければ功績もない。
故に何も残らない。

私が遺すものは無に等しく
私が生きた証は遺らない。

君に託す すべてのものは
この世の未来への手紙。

これが最後。

強く生きなさい。
私の分まで。 」

名前のない、手紙。
遺品整理のときに見つけた。
親父の
隠された手紙。

俺が10年前 手に掛けた、
親父の存在。
ちゃんと残っているじゃないか。

2/2/2025, 4:09:22 AM

『バイバイ』

最後に会ったのは、
如月に入る前だったか

私の知らないところで
私が知らないときに、
私を置いて、
何処かへ行ってしまうの。

最後に会ったのは、

睦月、雪が轟々と吹き荒ぶ中で

鼻の下までマフラーを巻いて

バイバイと手を振った。

もう希望がない、

あの試験の帰りに。

12/25/2024, 9:00:56 AM

『イブの夜』

ちらちらと降る雪。
鳴り響くクリスマスソング。
きらびやかなイルミネーションの電飾。

すきだよ、
なんてあちらこちらから聞こえて、
手を繋ぐ男女の影。

もう、
この世界は、私には眩しすぎる。
きっと、こんな色付いた世界が。
きっと、この世界に、
私は釣り合わない。

イブの夜。
街明かりとは逆の、
私の心は
耐えきれない。

もう、この世界なんていらない。

もう、こんな世界なんて
私にはもったいないから。

12/23/2024, 2:53:44 AM

『ゆずの香り』

早くいなくなってしまいたい
消えてしまいたい
もう忘れ去られてしまいたい

自己嫌悪、自己嫌悪の繰り返し。

冬の夜に静かな街で
積もった雪に静かに
大の字に寝そべった。

頭から足先が震える中で
隣の家の風呂の湯気。
暗がりに佇む白い湯気から
ほんのりと、
ゆずの香り。

こんな状況でも、
なんだか心が落ち着く気がする。

もう息絶えてしまいたいのに。

まだこの世界で生きていたいなんて

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