ゆーがめ 普通イカの高校生

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『ゆずの香り』

早くいなくなってしまいたい
消えてしまいたい
もう忘れ去られてしまいたい

自己嫌悪、自己嫌悪の繰り返し。

冬の夜に静かな街で
積もった雪に静かに
大の字に寝そべった。

頭から足先が震える中で
隣の家の風呂の湯気。
暗がりに佇む白い湯気から
ほんのりと、
ゆずの香り。

こんな状況でも、
なんだか心が落ち着く気がする。

もう息絶えてしまいたいのに。

まだこの世界で生きていたいなんて

12/23/2024, 2:53:44 AM