『朝日の温もり』
この時期は、鬱やら5月病やら梅雨やらで、テンションや気持ちが斜め下になる。
人間関係だとか、成績だとか、
忙しさだとか、フラストレーションだとか、
少しずつ、ストレスが溜まってくる。
澄んだ青い空に浮かぶ、少量の雲。
透明な蒼き空から顔をだす、朝日。
その朝日からは、優しく包み込むような熱を感じる。
肌を突き刺すような、ジリジリとしたものではなくて。
だからこそ、忘れられる気がする。
そんな現実世界のことは、
今なら、忘れられる。
『岐路』
岐路は、この世に溢れるほどある。
例えば、人生の、岐路
将来のことでも
今の選択でも、
死ぬか、生きるかでも。
その帰路に立ったとき、
私達が選択をしなければならない。
一つは死、一つは生。
どちらを選ぶかは、私達次第。
明日が必ず来るかどうかすらわからないこの世界で、
人世の帰路での選択は、大きいものだ。
だから私は選ぶ。
自分を信じて。
この先の未来が
どうなろうとも。
『世界の終わりに君と』
世界の終わり、
それはいつ来るんだろうか。
今を生きる僕には、
到底、そんな予想はできない。
落ちる、堕ちる、落ちる、堕ちる。
世界で一番愛した君と、
世界の終わり、
どんな終わり方かは分からないけれど。
──例えば、この世界が爆発したとする。
もう、もとには戻れない。
僕が愛した
この空はもう二度となく、
堕ちる。堕ちる。
世界の終わりに、君と。
『最悪』
何をやっても、
どう足掻いても、
うまくいかない。
勉強なんて出来ないし、
スポーツやパソコンができる能力なんてない。
部活動なんて文化部だし、
習い事もやったことなんてない。
最悪、
本当に、最悪。
…って、ずっと思ってた。
あの日から、私は変わった。
最悪。
その言葉を変えてみた。
最高、だと。
別に勉強ができなくたっていいじゃん。
それが全てじゃない。
どう足掻いてもうまくいかないのは、たくさん努力した証拠。きっと報われる。
スポーツやパソコンができなくたって、きっと自分の趣味が生きてくる。
文化部だからこそ、自分の個性を出せる。
習い事で習わなくたって、なんとなくやれば、なんとかなるさ。
できなきゃいけないわけじゃない。
人生、それが全てじゃない。
だから、変えてみる。
変えてみせる。
最悪を、
最高に。
『誰にも言えない秘密』
隠し事。
誰でも一つや二つ、
自身のことを話さない人ならばもっとあるかもしれない。
隠し事は、自分を守るための盾。
その貼り付けた嘘は、自分を守るための武器。
秘密は、自分を良く見せる。
秘密は、自分を偽りへ変える。
秘密と嘘は、私を守り、私を美しく見せる。
───これが私の武器。
誰にも言えない秘密。
私が言えない秘密をたくさん持っていること、
私が言えない秘密を、ずっと隠していること。
そして、それを偽っていること。
もう、この期に及んでは、本当の自分など見せれやしない。
正直
嘘で成り立つ私は、
誰にも言えない秘密がある。
秘密は、世界を変える。
そんな変わってしまった世界を、
もう一度、秘密で変えたい。
今度は、誰にでも言える秘密で。
「正直」