ゆーがめ 普通イカの高校生

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5/22/2024, 5:17:09 PM

『また明日』

あの子とは、これが、最後の会話だった
──また明日ね、ばいばい
そうやって笑う彼女を見送ってから、
その「明日」はもう来なかった。

いつまでも、次の日が来ると思ってしまう。
いつまでも、明日があると、思いたい。

手を振ったのが最後、
気付いたら、私を見送ってくれた彼女には、もう会えなかった。
そうか、私、死んだんだった。

明日がある彼女を、
果てしない空の上から見下ろす。

それはどこか悲しげで、どこか儚くて。
明日がある、なんて思った私。
私に明日がない、なんて思えなかった彼女。

これがきっと、最後の言葉。
「また明日」

5/21/2024, 11:14:49 AM

『透明』

わたくしの人生は、全て色でできている。
胸を張って語れる程ではないけれど、
少しだけ誇れる人生。

わたくしが思ったことをすれば、
良い結果になる。
わたくしが歩けば、
道ができる。
そんな、都合のいい人生。

でもこの人生は、全て透明な色。
良く言えば透き通っていて、
悪く言えば何もない。
わたくしは、何をしてきたんだろう。

今までの、透明な人生で。

5/20/2024, 10:27:12 AM

『理想のあなた』

私が求める理想。
その全てが空想で、
その全てがたまらなく、
欲しくなる。

細かいことや押しつけなんて言わないけれど、
自分がしたいこと、
それだけが理想ってわけじゃない。

なりたい自分、
強く願ったことが
貴方が求める、
理想のあなた。

これからどう、
その理想になるのか、
どんな道を通るのかはあなた次第。

そんなことを思いながら、
15歳の冬、鉛筆を握りしめた。

5/19/2024, 1:51:17 PM

『突然の別れ』

愛する人ほど、すぐに別れてしまう
大切な人ほど、すぐに別れが来てしまう。

もう何年か前のこと、
それは突然やってきた。
音もなく、
悲しむ余裕も、怒る余裕も、
心には残っていなかった。

いつそんな風になるかなんて、誰もわからない。
いつ、突然の別れを迎えるかなんて、誰もわからない。
だから僕は恨んでしまう。

3月11日
1月1日

2回に渡り僕から全てを奪っていった、
あの自然現象を。
あの、大きな地震を。

5/16/2024, 12:32:00 PM

『愛があればなんでもできる?』

愛があればなんでもできるか?
──否。
逆に、お金があればなんでもできるか?
──否。

ひとりひとりが望む、幸せ。
それは恋で始まり、愛で終わる。
それは愛で始まり、死で終わる。

愛でお金は手に入らない。
また然り、お金で愛は手に入らない。

愛を語るのは自由だ。
自由で得られるのも、愛だ。

愛は、愛となり
愛は死となる。

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