10/5/2023, 10:22:54 AM
星座
流星群が見える日に家族と車に乗って出掛けたっけ。新品のブルートゥースイヤホンを片耳につけてさ。硬いアスファルトに寝転んで、「わ!今流れ星!」なんて言って。遠い昔のこと、美しい夜空、懐かしむ今日この頃。
10/5/2023, 4:32:22 AM
踊りませんか?
ふいに手を出してお辞儀してみせた。
君はふふっと笑って「お願いいたします。」と。2人だけの足音が何よりもぴったりな音楽となって、私たちを彩ってくれるだろう。この真っ暗な長い道と街灯に照らされるまま。
10/4/2023, 12:30:41 AM
巡り会えたら
目がガチッとハマって離れない。
君はなぜか私の名前を知っている。
俯きげに足早に去ろうとする。
私は当てずっぽうに初恋の人の名前を出した。
不器用な君。
ほんの数分、世間話なんかして。
外に目をやると、空気みたいに溶けてなくなる君と私。
またねの代わりにさよならを後にして。
ずっと別れがこないように。
10/2/2023, 12:51:51 AM
たそがれ
「ねぇみてあの夕暮れ。綺麗なグラデーション。」
そう言って君は、明日の方向を指差して目を細めて笑った。
君の瞳の色は、いつもより薄茶色に透き通っていた。
6時、高架橋に1人。
オレンジの情景に染まった君が目に焼き付いて離れない。
9/22/2023, 3:08:13 PM
声が聞こえる
誰かと遊ぶ笑い声、悔しくて泣いた声、抑えきれなくなった怒りの声、幼い私が自分に問いかけてくる。
ありのままの自分でいられてるのか。
無意識に環境に流されるまま、今の私はいる。
しがらみがなくなって自由になったとき、
今の私は居なくなるだろう。
拙い私を明日に繋いで、儚い今を生きていこう。