No.50:どこ?
#人外Rさんと
はけ口を知らない感情だった。
「?...どうしたお前、そんな気難しい顔して」
訝しげに僕の顔を覗いてくる君。
いや、君のせいなんだけど
...なんて言ったら、きっと「はぁ?」って、更に眉間に皺が寄るんだろうね
「なーんでもないよ?」
「お前何時もそればっかだな」
「えー?そうかな?あ、それよりもこの前__」
...だから僕は、何時ものように言葉を濁す
幸い、腐れ縁な分君が興味を引かれる話題のレパートリーは多いから。
話を逸らして、逸らして、
そのまま、何も気付かず、”腐れ縁な僕“の隣で、笑っていてくれたらいい。
望まない訳じゃないけれど
僕は、君の笑顔さえ見られれば、それで十分だから
No.49:大好き
#人外Tさんと
沢山笑いあえた
君の事を考えると、胸が暖かくなった
なんでもない事を話して、ご飯を食べて、抱きしめ合って、ただ夜を越す
そんな小さな幸せを教えてくれて
君といれるなら、どんな事があっても幸せだと思えた
そして、そんな君が...
「大好きだよ」
世界で一番、狂おしい程に
No.48:叶わぬ夢
#?????
彼等が幸せに生きる未来を、共に過したい
...有り余る力を持ってしまった僕には、そんな資格もないというのかい?
最近雑ですみません🙇
No.47:花の香りと共に
#人外Tさんと
店先に必ずと言っていい程置いてある、1つの花。
それを見ると思い出してしまうのは、彼の泣き笑った顔
多分、その時は僕も似たり寄ったりな顔をしていたのだと思う。
僕にとって、その花を通して結びつく光景は、最高点みたいな、夢みたいな瞬間だったから。
「あ!○○くーん!お待たせ〜!」
けれど、それが夢じゃなかったと教えてくれるのが、今僕に全力で手を振ってくれている彼だ。
「ふふ、待ってないから大丈夫だよ」
「本当に?」
「本当本当」
「それなら良いんだけど...」
「ほーら、それより早く行こ♪
今日は行きつけのお店、教えてくれるんでしょ?」
「!うん!」
「ふふ、楽しみだなぁ」
そう言いながら、僕と彼は歩きだす。
...そして、数本の赤い薔薇が、そんな二人の背中をそっと見守っていた
No.46:心のざわめき
#人外Tさんと
鼓動が煩い
顔が熱い
上手く思考が纏まらない
かっこいい自分を見せたかったのに
溢れて笑うだけだと思ったのに
もっと、話したい事があったはずなのに
貴方の笑顔一つ見ただけで、少し褒められただけなのに、
心がこんなにも掻き乱される、酷く満たされる。
こんな症状、生まれて初めてだ
あぁ、知りたい、知りたい、知りたい。
...ねぇ、お兄さん
貴方なら、この症状に名前を付けられるの?