『幸せとは』
「僕には生きている資格など無い。
ましてや幸せなど願ってはいけない。」
暗い部屋で俺は呟いた。
「あんた何してんの?」
俺はびっくりして振り返った。
「何だよ!文句あんのかよ!」
「いや、別に無いけどさ〜。そろそろそうゆうの
卒業したら?」
「そうゆうのって何だよ!別に良いだろ!」
俺は恥ずかしすぎて、声が裏返ってしまった。
「で、何の用だよ。冷やかしなら帰れ。」
「酷いじゃない!心配して来てやったのに。」
「何が心配してだよ。俺の事、馬鹿にしに来たんだろ」
「私があんたの厨二病直してあげる。私と付き合ってよ。」
「え、普通にいやだ。」
「……なんで?」
「だって、俺、そもそも厨二病じゃねーし。」
『イブの夜』
サンタさんお願いをきいてください。
私は今年、とても悪い子でした。
でも、仕方なかったんです。
こうなるとは思ってなかった。
ちょっと押しただけで落ちるなんて
思わなかったんです。
私は国を恐怖のどん底に突き落とした。
だから、あなたは子供たちの夢
を育ててください。
『眠れないほど』
ヤバい!どうしよう!好きな人からLINE来た!
待て!落ち着け私!大丈夫!冷静に!
│─────│
│好きです │
│─────│
あぁ~ヤバい!これはヤバい!もう死んでもいい!
│────────│
│ごめん、間違えた│
│────────│
あっ、な、なんだ〜間違えただけか…
私は返事を打ち掛けのままLINEを閉じて、
膝を抱えて毛布に包まった。
『夢と現実』
「僕、大人になったら飛行機を操縦したい!夢が叶ったら君も乗せてあげるよ!」
彼は私に言った。あれから、十年彼の夢は叶った。
彼が飛行機に乗せたのは人ではなく、爆弾だった。
『落ちていく』
俺はいじりをしている┃私はいじめられてる
┃
反応が可愛くてつい ┃私は何もしてないのに
やってしまう ┃どうして?
┃
胸が熱い、もしや ┃胸が苦しい、
これは恋? ┃人生が辛い
┃
明日告白しようかな?┃死にたい!死にたい!
でも失敗したらどう ┃死にたい!生きてても楽し
しよう? ┃く無い!
┃
そんなことを考えながら、
下校道の歩道橋を登る┃学校の階段を登る
┃
明日が待ち遠しい! ┃もう明日なんていらない!
┃
あぁ、僕は日々恋に ┃あぁ、私は今故意に
落ちていく ┃落ちていく