融夜

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『幸せとは』
「僕には生きている資格など無い。
ましてや幸せなど願ってはいけない。」
暗い部屋で俺は呟いた。

「あんた何してんの?」
俺はびっくりして振り返った。
「何だよ!文句あんのかよ!」
「いや、別に無いけどさ〜。そろそろそうゆうの
卒業したら?」
「そうゆうのって何だよ!別に良いだろ!」
俺は恥ずかしすぎて、声が裏返ってしまった。
「で、何の用だよ。冷やかしなら帰れ。」
「酷いじゃない!心配して来てやったのに。」
「何が心配してだよ。俺の事、馬鹿にしに来たんだろ」
「私があんたの厨二病直してあげる。私と付き合ってよ。」
「え、普通にいやだ。」
「……なんで?」
「だって、俺、そもそも厨二病じゃねーし。」

1/5/2024, 8:24:56 AM