冬至。

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4/1/2026, 9:58:48 AM

私たちは政略結婚なのだから愛なんて要らないの。
そんなものあってはいけないの。
皇子には想い人がいて。
私は命の保障とこれから生きて行くためのお金、
それがあればいいの。
なのに何故か最近の皇子対応がおかしい。
気付くと周りをうろついていたりいつも見られてる感じもするし他の人と出掛けたり帰りが遅いと拗ねていたりもする。
ただ手が掛かる寂しがり屋さんなのかと思っていたけど何か違う気がする。
何よりも私自身が、以前までは平気だった皇子と手を繋いだりベッドを共有したりするのに動揺するようになった。
まっすぐに皇子の目を見ることが出来ない。
皇子には想い人が居るのに。
こんな感情は要らないのに。
冷静になって。
大丈夫大丈夫。
私たちはただのビジネスパートナーだから。
皇子を即位させて私が生きて行くためのお金が貯まったらちゃんと離縁するからね。
だから皇子はしあわせになって。お願いだから。
ちょっと胸が痛むけど、きっとそれは気のせいだから。
頑張るから優しい笑顔を向けたりしないで。
お願いよ。



                  💰(幸せに)

3/31/2026, 9:56:39 AM



何でもない振りとかさり気なくとか、
そんなの無理だ。
あんたにおれの気持ち気付いて欲しいもん。
そんな探り合いなんてめんどくさくてやってられないよ。


                (何気ないふり)

3/30/2026, 9:41:08 AM

ハッピーエンドの選択肢。
何が幸せなんかなんて人によってそれぞれだ。
おれはこの男の手を取ったけどそれは本当に幸せだったのか。
なんてことを考えてたら顔を覗き込まれて呆れたように笑われる。
「またなんか難しいこと考えてる?」
「いや、きみはおれと居てしあわせ?」
見上げて問いかけると「おや?」というように不思議な顔をしてそれから笑った。
「なにおかしな質問してんの?当たり前だろ」
くしゃりと髪を乱暴に撫でられる。
「お前が居る、それだけで幸せだけど?」
「それならいいんだ」
おれだって。
きみが居てくれてすごく幸せだけど、
本当にホントにほんとーにきみはおれと居てしあわせで居てくれてるのか。
それだけがずっと気になるんだ。
ちゃんときみはしあわせになれてる?



               (ハッピーエンド)

3/29/2026, 9:46:25 AM

「そんな見んなよ、穴が開くだろ」
「ふざけんな。お前が見てるから見返しただけだろ」
「そーだっけ?」
相変わらず可愛い反応に頬が緩んでしまうのを抑えられないまま彼の頬に触れる。
そのまま顔を近付けて行く。
「何してんだよ」
容赦なく顔面を押されて触れ合えぬまま動きが止まる。
近くにいると条件反射でキスしてしまいたくなる。
「なにしてんでしょーね」
ぺろりとその手のひらを舐めると顔を抑えていた手が素早く離れて行った。
「おま…何してんだよ」
「そこに手があったから」
「ふざけんな」
俺が舐めた手を庇うようにしてるその姿もまた可愛い。
「あんまこっち見んなよ」
「は?」
「じゃないとキスするからな」
「なに訳わかんないこと言ってんだよ!!」
そんな真っ赤になって言い返さなくてもいいじゃない。
もうなんか、気持ちが溢れて堪らないのよ。
だからあんまこっち見んな。
理性保つのにも限界があるんだよ。



               (見つめられると)

3/27/2026, 9:30:25 AM

「あるんだけど…ないんだよねぇ」
ソファでくつろぐ俺は、ちらりと隣りに立つ男を覗き見た。
「なによ?」
上からジロリと見下ろされる。
「何でもない」
どうせ「お前が欲しい」って言っても鼻で笑って馬鹿にされて終わりだし口に出すのも馬鹿らしい。
「俺って可哀想…」
どさくさに紛れて横に立つ男の腰に抱き付いた。
「おま…何やってんだよ気持ち悪い」
力いっぱい俺を剥ぎ取ろうとする。
気持ち悪いって何よ失礼しちゃうわね。
悔しいから目一杯力を込めて抱き締めてやった。
「ふざけんな!皿洗ってる途中で呼ぶから何事かと思ったら何やってんだよ!そんな事する暇あるなら手伝えよ」
「俺ソファの妖精だから動けなーい」
「地縛霊の間違いだろ図々しい」
「ひど…そんなあなたも愛してる♪」
「はいはい、きもいきもい」
「泣いちゃうぞ」
しつこく腰にまとわりつきながら見上げるとにんまりと笑い返されて
「泣け泣け。存分に泣いていいぞ」
とか言いながら優しくあたまを撫でるのやめてくれないかな?
また好きになっちゃうじゃん。

俺の欲しいもの。
隣りには居てくれるけど、心までは中々俺にくれないんだよねぇ。
早く俺に落ちてくれないかなぁ。
待ちくたびれたよ。



               (ないものねだり)

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