あたたかいね
寒さやわらぐ家のなか
あたたかいね
生きてる人や動物の体温
あたたかいね
人のやさしさ
あたたかさに気づけると
幸せを感じる場面も増えてくよ
164:あたたかいね
かけら一つ一つが合わさり
やがて何億光年先まで輝く星が出来上がったのだろうか
一つではさして意味をなさないけど
そのどれが欠けても 完成にはたどり着けない
パズルのピースみたいに
人生もこんな感じなのかな
一見、無駄と感じるような わりに合わないようなことさえ
人生という大きな枠組みでみたら
必要なことかもしれない
そう思ってこれからを生きて
後々の答え合わせを楽しみにするのも悪くない
私、ただいま星のかけらを集め中
163:星のかけら
Ring Ring···
今日、父が去年亡くなったことを知った
母との離婚が成立するそのずっと前から会ってない
二十年近く前のある日を境に、家族のもとに戻らなくなったから
たしか その年の夏休みは家族でディズニーへいったっけ
場の空気を和ませたくて年甲斐もなくはしゃいだ記憶がある
そして最後となったあの日は
一緒に夕飯を食べに出掛けた
いなくなることを決めていたのか 今となっては知るよしもない
確実に良き夫ではなかったし
たぶんいい父親でもなかった
母の苦労と祖父のサポートなしには語れないし
訃報を聞いたからと涙が出ることもない
ただ、小さい頃の思い出がやたらと頭にちらついた
母や姉達とはまた違う感情が私の中にはあるみたい
とらえどころのない気持ちで今日という日を過ごした
162:Ring Ring···
君と一緒に
ある時は 母
ある時は 大切なぬいぐるみ
ある時は 自分自身
ある時は 同じ痛みを知る同志
そして 今後出会うことがあるのなら
まだ見ぬ貴方と
過去は振り返らず、未来に想いを馳せて
161:君と一緒に
「絵に描いたような幸せ」なんて言葉もあるが
多分、真の幸せは目には見えない
見えないというより心が感じるものだと思う
その上、幸せの定義や判断基準は人それぞれ
だから他人と比べるんじゃなくて
自分の中の幸せのハードルを低く設定する
多分これが幸せになる一番の近道
当たり前にこそ幸せが隠れてる
失ってから気づくのだけはなしにしよう
160:幸せとは