穏やかな春の日差しは
心を優しく包み 解きほぐす
うたた寝を誘っては人々を甘やかす
ジリジリと照りつける夏の日差しは
無防備においそれと近づいてはだめ
決して甘くみてはいけない
肌と髪を守って、こまめに水分補給をして。
そうすれば、快く受け入れてくれる
光を味方につけて、顔を上げたら
きっといいことが待っている
91:日差し
まもなくお昼休みを告げるチャイムが鳴る
ソワソワ
ソワソワ
近づいてくる廊下の足音と話し声
先生の声も教室のざわめきも
瞬く間に聞こえなくなって
廊下の足音に耳をそばだてる
週一回、普段は別棟の校舎にいる君が
移動教室からの帰り、購買部へ行くためここを通る
窓際一番後ろの席から、廊下に視線をむけて
ほんの一瞬、通りすぎる姿を追いかける
ただこれだけで、その日が“今日はいい日”になって
心が満たされていた学生時代
窓越しのあこがれの君
90:窓越しに見えるのは
小指と小指を繋ぐ 運命の赤い糸
赤い糸の相手が人生で最良の人?
赤い糸が複雑に絡まって
途中でプツリと切れてしまったとして
また繋がりあうことはできる?
その実態を 誰も知らない謎多き“赤い糸”
私の小指にからむ赤い糸は
今はただ床にそってだらーんとのびている。。
いつか、ピンと引っ張りあう感覚が小指に伝わって
その相手を知らせてくれるのかい?
いつかはわからないけど
その時を 大人しく待ってみようか
89:赤い糸
モクモクッと空一面に広がる夏の象徴、入道雲。
わたあめみたいな雲に空がのみ込まれてしまいそう。
落雷や夕立はあうとげんなりするけど
よくいえば 夏の風物詩の一つ。
今年も、暑い夏が顔をだし始めてる
88:入道雲
夏は暑くてたまらない。移動は苦手。
けど、冬に比べて、
みんなの心がいつもより開放的で
陽な感じがするのがいい。
夏といえば、お祭りにいって
ブルーハワイのかき氷とあんず飴が私の定番だった。
花火大会はこれまでいくつかいったけど
長岡の花火がとくに印象に残ってる。
寝転んで見たのが初めてで
まさに空からふってくるを体感して
瞬きを忘れるほど吸い込まれていた。
あの迫力はきっと忘れないと思う。
移動が大変だったけど、行けてよかった。
今年の夏は(も?)、
お家の中に避難して、
テレビで隅田川の花火を鑑賞しながら、
カランと氷がぶつかり合う音を響かせて
大好きなアイスコーヒーを飲む。
よく冷えたデラウェアを食べる。
あっ、今年はオリンピックを見ながらにもなるかな。
派手さはないけど、これはこれで気に入っている
私の夏の過ごし方。
87:夏