12/7/2024, 10:06:22 AM
大夕焼が水平線を食べ、蝙蝠が群れを成して飛び叫び、船は長い汽笛をはき、木が葉を落とし、山の方から風が吹いている─────、部屋の片隅。
題:部屋の片隅で
12/6/2024, 10:21:06 AM
逆さまって、憧れる。
だって周りと違うってことでしょ?何もせずただ突っ立ってたんじゃ、誰もあたしのこと見てくれない。逆立ちしてでも良いから、目立ちたいの。皆と真逆の意見をおし通して、あの子は違うって、一目置かれたい。
逆さまのあたし、素敵でしょ、って。
題:逆さま
12/5/2024, 10:04:36 AM
眠れないほど好きな人が居る。
眠れないほど好きな人が要る。
題:眠れないほど
12/5/2024, 9:40:04 AM
俺は幼い頃から、何度も同じ夢を見る。
頻度はそんなに高くない。一度見た一ヶ月後にまた見て、その次は半年か一年くらい経っている、なんてこともある。
繰り返す夢は何種類かあって、1番よく見るのは、店の景。銀色の棚に、音楽のCDと、目玉クリップが並んでいるのだ。全く関連性のない二種類の商品が、違和感なく一つの棚に収まっている。妙なものだ。
俺はその棚の前に立っていて、隣には誰かツレがいる。その人の顔は、毎回覚えていない。現実なら、仲の良い先輩が微笑んでいるのだが。
題:夢と現実
12/3/2024, 10:22:30 AM
彼はさよならを言わないで、遠くへ行った。
君はさよならを言いながら、そばにいる。
それらが嬉しくて、辛くて、柔らかかった。
題:さよならは言わないで