「普通の中学生だった僕が、魔族の血をひく能力者?!
身の丈超えるような剣を携え挑むトーナメント。でも最大の武器はこの仲間、僕らの戦いはこれからだ!」
いやいや名作って激アツバトルじゃなくていいでしょ?
一つのきらめき掴めたなら、僕だって名作だ
「万年初戦敗退の弱小校。強化合宿の砂浜ダッシュで必殺技を編み出す。インターハイ相手は優勝候補だ。諦めたらそこで試合終了!」
いやいや名作って青春スポ根以外もありでしょ?
一つのきらめき掴めたなら、君だって名作だ
たった一度だけ一瞬のきらめきを掴め
僕たちは名作だ
些細なことだけれど、
「素敵なことこれから起こる」この言葉を君に伝えたい
不思議そうに頷いてた幼い君はまだ僕を知らないだろう
ひとつでいい、ひとつだけでいい
おもちゃのマイク握ってカッコつけよう
欲張っていい、甘えてもいい
笑った分だけ世界は楽しめるんだよ
たとえ踏まれたとしても笑って生きていこう
今日は残りの人生最初の日、どう生きるかは考えてみて
楽しむことを忘れないで でも幼い君はまだ僕を知らない
聞かなくてもいい、知らなくてもいい
耳を塞いでバリアを作ろう
何事も決して折れない意思があればいい
夢は全て賭ける価値のあるもの、色褪せやしない
辛かっただろう、泣きたかっただろう
でも大丈夫、君の世界を朝日は照らすよ
本当は追いつきたくて、ぶつかって傷つけ合った
君は決まって笑いながら言う
「ヘタクソなんだよ、恐れ知らずの破天荒やろう」
こいつは世界でたった一人の親友だ
ある日、君は喧嘩に巻き込まれたことがあったな
「信じて待ってろ迎えに行くから」
心の灯火よ照らしだせ相手の弱さ
二人敗れて、笑いあった思い出が懐かしく蘇る
傷だって痛みだって分け合えば平気だ
俺たちは離れたって、信じられる絆を持ってる
言葉の要らない約束だ
小学生、人見知り同士組んで仲良くなったね
ずっと一緒だった中学生、受験先同じにしたけど
それぞれ高校生、話すことも無くなり誕生日すらLINEもやめて、いつの間にか大人になった
もはや君に交わることもない人生だと思ってた
でもふと開いたYouTubeでおどける君
一人語り配信者になってて口下手だったのに別人みたい
少し酔ってるかな?昔話しだした
「離れ離れだった友達に会いたい。口下手な僕と一緒にいてくれた」
もしかして私会いたいと思っちゃてる?
私の応援は20万分の一だ
でも届くかもわからんLINEに「久しぶりだね」って送っちゃった、どうしよう
だけど心配は無用で、すぐに携帯鳴って息が止まる
見るのに少しだけ時間かかった
「久しぶり、元気でいるよ。連絡くれて嬉しい」
ああ、昔のままの君だ
大人になったね。
「私も会いたい」
不完全な僕、ひとつぐらい綻びがある方が味があるって思い詰め込んできた
それでも蓋を開ければただのビビりで笑われた
いつも空回るこの生き様を笑うんじゃねえ!!!
僕らは人であることを選んで生きていくタイプなんだ
頭悪いとこもみんな愛して欲しいんだよ
「いいよ多分」って言われたってお前吹き出しそうだぞ?!
だけどそんな声が届くのを一生待ってるんだよ
こんな文章読むってこった、はみ出し者だろアナタも
でも大丈夫、全ての原点はアナタだ
人の弱さも笑って向かい合えるようになろうぜ
ドジだって愛そう