透明な水
星のカケラの氷砂糖
涙を数滴
それらを玻璃の瓶に詰めて
100年ゆっくりと眠らせて

それがこれです
愛の媚薬？
いいえ、とんでもない

恋に陥り死に至らしめる
恐ろしい毒薬ですよ

愛があれば何でもできる
愛の馬鹿力
この破壊力は凄まじい

風に身をまかせて
どこまでもどこまでも
流されて行く人生もいいかもしれないが
私は逆風に立ち向かって
傷だらけになりながら踏み止まる
あなたの生き方を尊敬する

あなたの安らかな寝顔のかたわらで
黙って窓の外を見ている
雨が降る朝
あなたも私もちっぽけな存在で
世界のどこからも忘れ去られ
静かに静かに時を過ごす

まもなくあなたは目を覚ます
それまでの時間を
心ゆくまで安らかに過ごす
手を組み顔を上げて
窓の外の濡れた世界を眺めている

それがわたしの
おうち時間でやりたい事

あなたの髪に
モンシロチョウが止まったので
まるで白いリボンのようだねと言うと
それをほどいて首を締めてと
物騒なことを言う少女よ