4/21/2023, 11:14:22 AM
歪んだ硝子窓の向こうで
アカシアの若木が雨に煙っている
細い枝が風にしなる
一筋の雫が窓をつたう
それを白い指がこちらからなぞる
軋む縁側の廊下の床に
裸足の足指
羽織った藤色の絹の振り袖
そんな幻がこの家には今も
住み憑いている
4/20/2023, 10:41:06 AM
ひたむきな黒い瞳
柔らかな髪
無垢の子の魂
出会えて良かった
あなたに会えて本当に良かった
だからもう
何もいらない
4/19/2023, 11:11:24 AM
もしも未来を見れるなら
どうする?
見ない
目を瞑って耐える
この手のぬくもりが
いつまでも続くという
誤った認識をずっと続けたいから
絶対に見ないよ
4/18/2023, 10:51:36 PM
無色の世界
何もない世界
あなたにあんなにも恋して
鮮やかな色彩を誇った時は
もう終わったのか
立ち尽くし茫然とする
ひとり
またひとりに戻る
4/17/2023, 10:58:08 AM
桜散る
散る
散る
その潔さと儚さ
枯れるのでなく
散る
それに惹かれる危うさを知っているのに
引き込まれてならない