昔々、緑豊かな森の奥深くに、小さな村がありました。この村の近くには、秘密の花畑が広がっていました。そこには、夜空に輝く星のように繊細で美しい花々が咲き誇っていました。この花たちは「夢の花」と呼ばれ、村人たちに愛されていました。
夢の花は、特別な力を持っていました。夜になると、その花びらが淡い光を放ち、まるで星明かりが地上に降り注いだかのような幻想的な風景を作り出しました。村の子供たちは、この光を頼りに、夜の森でかくれんぼを楽しんでいました。
ある日、村に一人の少女が現れました。彼女の名前はリリィ。リリィは森を探索している途中で夢の花畑を見つけ、その美しさに心を奪われました。彼女は毎晩花畑に通い、その光に包まれながら夢を見ました。
ある夜、リリィは不思議な声を耳にしました。「リリィ、私たちは夢の守護者。あなたが純粋な心でここに来てくれたことに感謝します。」驚いたリリィが目を凝らすと、一輪の夢の花が人の姿を取り、美しい妖精となって現れました。
妖精は言いました。「夢の花は、希望と愛の力で咲くのです。あなたのような純粋な心が、この花たちを守り育ててくれるのです。」リリィはその言葉に感動し、毎晩花畑に通い、妖精たちと共に過ごしました。
そして、リリィの優しさと愛情に包まれた花畑は、ますます輝きを増し、村全体に幸福と希望をもたらしました。リリィと妖精たちの友情は、村の人々にも広がり、みんなが協力して夢の花を守り育てるようになりました。
やがて、夢の花は村のシンボルとなり、その美しさと輝きは遠く離れた国々にも伝わりました。リリィの物語は、村人たちの心に永遠に刻まれ、夢の花は希望と愛の象徴として、今もなお咲き続けているのです。
**あなたがいたから**
静寂の中で、声を探す
夜の闇に、光を求める
迷い子の心に、道を示す
あなたがいたから、私は進む
波間に揺れる舟のように
風に乗せた願いのように
見えない明日を信じて、共に
あなたがいたから、私は強くなる
季節は巡り、時は流れ
変わらぬ愛を、胸に抱いて
笑顔の裏に、涙を隠し
あなたがいたから、私は笑う
遠く離れても、心は一つ
夢の彼方で、また会う日まで
あなたの温もりを、胸に刻み
あなたがいたから、私は生きる
あなたがいたから、私は愛を知る
あなたがいたから、私は私である
永遠に響く、その名を呼び
あなたがいたから、私は歌う
故郷で見ていた朝日の温もりが好きだった。窓から差し込む光で目を覚まして、ちょっとだけ肌寒い外の空気の香りがとても良い気持ちがよかった。
故郷から遠く離れた町から、故郷の空気を懐かしく感じる。静かな波の音、木の枝が擦れる音、虫が鳴く音、車のいない大きな車道、それら全てが懐かしい。だが、不思議と帰りたいとはならない。別にコンクリートに囲まれた空間が恋しくなったわけではない。
色んな仕事を転々としては、住む場所を県ごと変えて移り住んでいる。まるで、故郷に変わる場所を探すみたいに。
自分と向き合うことが増えて、答えが出ないことに答えを見つけようとして見つけたものがある。自分は幸せになりたいわけではなかった、お金持ちになりたいわけでも、特別な何かになりたいわけでもなかった。自分の心地のいいと思える場所が欲しかったのだ。いつまでもいたくなるような場所を作りたかったのだ。
文字として書くことでしか表現することができない私だから、書くことに心地よさを感じる。心地よさは場所だけに限らず色んなところに見つけることができた。そんな心地よさを集めて、コレクションとして家に飾っていこう。
静かな夜の月明かりに
心の中で叫ぶ声
誰にも言えない秘密を
抱えたままで歩いてる
友達と笑うその影に
本当の自分を隠してる
涙の理由も言えなくて
ひとりぼっちで見つめてる
心の奥に沈む影
誰も知らないこの痛み
だけどいつかは言えるかな
この秘密も、自由に
鏡に映る顔はいつも
偽りの笑顔ばかりで
本当の自分を見失い
深い闇に迷ってる
夜空に光る星たちに
祈りを込めて願うだけ
いつの日かこの重荷から
解き放たれる日が来る
もしも君がそばにいて
優しく耳を傾けて
この心の中の痛みを
分かち合えるなら
いつの日か、心の影も
光に変わるその日まで
歩き続ける僕の道
希望を胸に、進んでく
明日もし世界が終わるなら、会いに行きたい人がいる。高校の時に、思いを寄せていた人に会って、数十年越しに話をしてみたい。今だからこそ、ちゃんと向き合えることができると思うんだ。
だが、時間が経ってしまった今、会いに行っても相手にはされないだろう。君にとっては、数いる男の中の一人なのかもしれない。自分ほど特別な感情を抱いてはいないかもしれない。もしかしたら、もう他の男が君のそばにいるかもしれない。その光景を見てしまったら、どれだけ辛いことか。想像するだけで左胸が痛くなる。
純愛なんて綺麗なものではない。もっと、汚くてどす黒いものだ。どれだけ自分の思いが強くても、相手も自分と同じ思いを抱いているとは、限らないのだ。それでも、一度でも愛してしまった君と、最後に話がしたい。最後だからこそ、君の声を聞いていたいのだ。君を愛せて良かった。この感情が、とても醜いものだったとしても。