いぶりがっこ

Open App
2/9/2024, 2:04:35 PM

 花束を貰う生活も、自ら購入する生活もしていない。でも花屋には惹かれる。立ち止まることなく通りすぎてしまうが。
 家にいるときに、生花のみずみずしい香りがふと漂う。じんわりとした幸福を感じる瞬間だ。
 メリットはよく知っているのに、花屋に一歩足を踏み出す勇気が足りない。適当な用事をでっちあげて、適当な花束を買えばいいだけなのに。
 いい花瓶が家にない。適当な理由で今日もまた横目で見るだけ見て帰ってきてしまった。

2/8/2024, 3:14:05 PM

 身分証明書の写真に写る、微妙な笑顔。
 改まって撮影されるから写りが悪くなるのだ。
 一週間、いや一日でいい。
 良い笑顔が出ると思うから、その瞬間を撮って。
 その笑顔で遺影までやるから。

2/7/2024, 3:06:25 PM

 ノート術系の本を読んでみると、高確率で『誰にも見せない前提で書く』のようなことが出てくる。
 実際、誰にも見せない文章というのは楽だ。誤字をしてもあまり恥ずかしくないし、愚痴でもバカなことでも書ける。

 ところで私がこのアプリで書き始めてから1ヶ月以上経った。言わずもがな、人に見せる前提の文章だ。多少なりとも背筋を伸ばして今日まで毎日書いている。
 何度も「今日はサボるか」と思ったし、何度も「なんだこのお題なに書けってんだ」とため息をついた。
 しかし不思議と窮屈ではない。右上のOKを押すときは、なんとなくすきっとする。
 人に自分の書いた文章を見せるという小さな習慣。もうしばらく続けられたらいいなと半ば他人事に思う。

2/6/2024, 2:37:00 PM

 時刻を見るときはもっぱらデジタル表記になった。一分単位で確認できるのは精神的余裕になる。

 とはいうものの、受験生の頃はアナログの腕時計を使っていた。
 試験中は一分一秒が惜しい。もちろん試験前もギリギリまで参考書を目に焼き付けていた。
 なのにどうしてあの頃はアナログ時計を使っていたのだろう。
 思い出した。学校の先生から勧められたのが最初だったと思う。アナログ時計の方が、視覚的に残り時間がわかりやすいから。
 アナログの文字盤上で、今の時刻と、終了時刻を同時に見るイメージだ。長針の離れ具合から猶予を直感的に感じ取る。
 この感覚が自分にはしっくり来て、アナログ時計派だったのだ。

 まだまだ受験シーズンだ。今の受験生はどんな風に時刻を見ているのだろう。

2/5/2024, 1:49:39 PM

 溢れる気持ちは涙になる。
 プラスの気持ちでも、マイナスの気持ちでも。
 嗚咽で言葉が詰まっても待っていてほしい。
 泣いているのは逃げじゃない。
 本気で向き合っているから。

Next