キスで呪いが解けるのは何故だろう。
ものを飲み、食べて、言葉を発する、呼吸器官。
合わせたら何も出来なくなる。
だから愛なのかな。
だから呪いが解けるのかな。
1000年先もあるものは、1000年前からあるだろう。
ちょうど大河ドラマもやっている紫式部の源氏物語は1000年前から存在している。イソップ寓話はなんと紀元前から。
人の作った物語が、作者名まで現代に残っているなんて。気が遠くなりつつもこのロマンに胸が踊る。
現代にもたくさんの物語がある。1000年後でもなお親しまれているのはどんな物語で、作者は誰なのだろう。
勿忘草の花言葉は、『私を忘れないで』。
私の好きなミュージカル『Lilium』にも用いられているモチーフだ。
私が好きなのは2014年版、ハロプロアイドルたちが演じたバージョン。
二次元的かつ個性的なビジュアルの美少女たちが、白を基調とした清楚な衣装を着て、圧倒的な歌唱力とダンスで、吸血鬼として幻想的な舞台を演じる。
何度見ても新たな発見を得られる、噛めば噛むほど味のある作品だ。ラストシーンには胸を締め付けられ、初見の時は三日間この作品が頭から離れなかった。
正直万人向けとは言えないかもしれないが、私にとって最上級に大好きな作品だ。ぜひとも観てみてほしい。
公園で遊ぶ遊具といえば、ブランコだった。
もちろん人気の遊具なので、大きい公園では乗れた試しがない。そんな公園には寄り付かなかった。
神社のそば、穴場の公園はいつでもひとけがなかった。だからそこではいつもブランコを独り占めしていた。
座ってこぐのは早々に飽きてしまった。
座面に立って、膝を中心に全身を使って、びゅんと風を切る。爽快な気分で、薄雲のかかった空を仰いだ。
以前、座面が柔らかいシリコンかゴムのようなブランコを見かけたことがある。あんな座面では、文字通り座ることしかできないなと寂しくなった。
今思えば立ちこぎは危険だし、当時も大人に見られると注意された気がする。大人になった今では理解できる。
とはいえ。
座ってブランコをこぐときには感じられないあの高揚感。爽快感。あの気持ちを味わえたことは、幸運だった。
旅路の果てに家へ帰られるとちょっとがっかりする。
鬼を倒した桃太郎。魔女を倒した兄妹。結局自宅にいた青い鳥。
鬼ヶ島やお菓子の家で暮らし始めたり、世界中探し回るお話も楽しいんじゃないか、なんて。
ツバメに連れられた花の国を空想して、その後を妄想するのである。