『どこにも行かないで』
「どこにも行かないで。」
と、上目遣いの涙目で彼女は言った。
そんな彼女を見て、心が冷えた私。
あの時、私も彼女みたいに泣けたなら、
彼は私を選んでくれたのだろうか。
かすかな後悔が今も胸に残る。
…はずもなく。
今思うと、二股かけるような男に選ばれなくて本当に良かった。
あの頃の私に、目を覚ませと強く言いたい。
『君の背中を追って』
君の背中を追ってここまでやってきた
いつも羨ましかった
賢くて明るくて、ちょっと抜けてるところまで
そんな君に憧れて
卑屈になったときもあった
だから
君が私のことを羨ましいと言ったとき
心の底から驚いた
結局みんな
隣の芝生は青く見える
無い物ねだりなんだろう
『好き、嫌い、』
小学生のころ、道端にたくさん咲いてたコスモスの花でよくやった花占い。
好き、嫌い、好き、嫌い、…。
毎回同じ結果。
となると、子どもながらにも気が付いてしまう花びらの枚数。
気付いてからは「嫌い」から数えてた。
もう占いでもなんでもなくなってしまっている。
楽しかったな。
『雨の香り、涙の跡』
雨の匂いがする。
顔を上げて窓の外を見ると、低い雲が重くたちこめている。
すぐに雨が降る。それもきっと激しい雨が。
それは、私の近い未来を暗示しているようだった。
私にも、これから嵐が来る。確実に。
そうだ。泣いている場合じゃない。
傘を持ち、嵐になる前に動かなければ。
今すぐ。手遅れになる前に。
涙はもう乾いている。
動け。今、何ができるか考えろ。
私は、負けない。
『糸』
糸といえば
「縁」という字にも糸が入っていますね
良いご縁は引き寄せましょう
悪いご縁は断ち切りましょう
アンテナを張り巡らせて
どの糸が自分にとって良い糸なのか
きちんと見極められるようになりましょう
そして自分からつながる糸は
誰かにとっての良い糸になれるよう
意識して過ごしましょう