モクレン

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5/5/2025, 1:35:52 PM

『手紙を開くと』

手紙を開くと、そこには懐かしい母の字がある。

結婚前、あまり家事をしなかった私を心配し、おもに料理の基本を書いた手紙。

青、黄、赤、白、黒色の食材をバランスよく使えばだいたいの栄養が取れる、とか。
お米に鷹の爪を入れると虫がわかない、とか。

糊がない時は、ご飯粒が糊の代わりになる、なんていうのもあった。まるで舌切りすずめの世界。

普段は使わないであろう、災害時に役立ちそうな生活の裏技?まで事細かく書いてあり、よほど心配だったのが見て取れる。

それでも当時、まさかあんなに早く逝ってしまうとは、本人も思っていなかったに違いない。

お母さん、お手紙ありがとう。

って、もらった時にもっとちゃんと伝えれば良かった。


5/4/2025, 10:46:50 AM

『すれ違う瞳』

デパートのストール売場。
並べられた商品を眺めて歩きながら、何気なく隣にいた女性の足もとに目をやった。すると、薄いコートの裾から値札の付いたストール。
足が止まった。

その女性はストールを肩にはおり、その上からコートを着たのだろう。大胆な。でも値札見えてる。

-万引きだ。

驚きすぎて固まったまま、値札から目線を上げると、女性と目線がすれ違った。
その瞬間、女性も私に見られたことに気付いたのだろう。
何事もなかったようにコートを脱ぎ、ストールを棚に戻すと足早に去っていった。

私はしばらく立ち尽くしてしまった。

その女性がその後どうしたのか、その時だけの出来心だったのか常習犯だったのか、今となってはわからない。
でも、防げて良かった。


5/3/2025, 10:47:24 AM

『青い青い』

小さい頃に祖母と散歩をしていて、

「信号が青いから渡るよ。」という祖母に、
「信号、青くないよ。緑色だよ。」と言った私。

また別のときには、
「夏だから、山が青々してるねぇ。」という祖母に、緑色にしか見えないのに…おばあちゃんには青く見えるのかな?とただただ疑問だった。

成長するにつれてもちろん色々と理解してきたのだが、日本語って面白いなぁと思う。

緑色を青の一部として表現するような雑さがあるかと思えば、同じ赤色でも朱色やら緋色やら茜色やら、やたらと細かく分けていたりもする。

どういう歴史があってこうなったのだろう。ちゃんとした人は調べるのかもしれない。

どうでもいいけれど、信号って今は本当に青くなってますね。





5/2/2025, 11:29:33 AM

『Sweet memories 』

ちっちゃくてまあるいほっぺ

短い両腕を一生懸命あげて、せがんてきた抱っこ

はじけるような笑顔

びっくりしただけでも大泣きして

折紙が思うように折れないと怒り

怖い夢を見たと布団にもぐってくる

愛しい、甘い記憶

あの時の子どもたち、どこにいった?

あの頃の子どもたちに一時間だけ会いたい

というか、それ以上はもう無理

何から何までお世話するのはもうキツイ

5/1/2025, 2:28:56 PM

『風と』

何かで見た。
2020年から現在、今は風の時代なんだそうな。

それまでは土の時代で、物や財を持つことが重視されたが、風の時代となった今、情報や知性、意識など形の無いものを重視する時代になったんだとか。

小難しい。
それが良いことなのかもよくわからないし。

よくわからないけれど、風の時代というなら、気ままに吹かれてみるのもアリなのかも?

風来坊みたいな。
そうか、寅さんが最強ということか?

何を書いているのかよくわからなくなってきた。
今日は寅さんの夢でも見るかもしれない。
映画をちゃんと観たことはないのだけれど。

おやすみなさい。

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