8/14/2025, 1:01:50 PM
宮沢賢治は「疾中」の目にて云ふの中で、
がぶがぶ湧いてゐて止まらない血と、手当てしている医師から見た景色を他人事のように
「ずゐぶんさんたんたるけしきでせうが」
と書いたのち
「わたくしからみえるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです」
と締めている
よく言われるモネの目と同様に賢治の目も一つの目に過ぎないけど、なんと素晴らしい目なのだろう
: 君が見た景色
8/13/2025, 1:25:22 PM
自分はこいつの言ってることが理解できるけど、
こいつはいくら言ってもちっともわかってなくて
見当違いの返事をするか、ナデナデして誤魔化すばかりだから
とりあえず頭突きをして「ぴゃ」と小さくないてみた
: 言葉にならないもの
8/12/2025, 11:25:58 PM
十代の頃から真夏でも長袖で、外で肌を出すことが全く無かったから、自分の体に鬱血した点や線が残るのを気にしたことはなかった
いつだったか日没後のカフェに入って、暑かった、と羽織っていたものを日焼け以外の事を気にせずに脱いだときに、あなたが「ぁ」という顔をして目線を動かしたことで理解した
それからは暑くても人前で羽織ものを脱がなくなったし、あなたと会わなくなっても習慣だけが残った
: 真夏の記憶
8/6/2025, 1:30:53 PM
社交辞令としては少々フレンドリーで
ライトな優しい嘘にも使えて
稀に祈りをこめて
あなたが私にくれる言葉で
これ以上相応しいものは他にないと思うの
: またね
8/4/2025, 5:38:31 PM
ねこまたとか付喪神とか
私の眼で見えなくなったものたちが
夏のこんな暑い日に
しれっと帰ってきてもいいように
炎が揺れるLEDのキャンドルを買ったんだ
: ただいま、夏