楽園
GWそれは甘美な響き。
長い休みで体と心を休ませながら…
ゲームしたり!漫画読んだり!携帯いじったり!酒飲んだり!
夜遅くまで起きて朝遅く起きる!何も言われない自由な一時!この時のために溜めにためたドラマやアニム!映画も見る!
何畳もない小さな箱の中、手に届く位置にジュース!お菓子!リモコン!充電器も忘れるな!
まさに今この瞬間、この小さな空間こそ楽園…!
はぁ〜〜〜〜神〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
そんな楽園も一瞬で終わる。
ぎゅーぎゅーの満員電車に揺られながら次の理想郷、お盆までもそもそと生きる…。つらぁ
善悪
何が良くて何が悪いのか。
僕らを平等に照らす太陽でさえ人によっては善悪がある。
日照りは悪、恵の太陽は善。
太陽は決まった時間にいつも同じ顔で同じ動きをしているのに、僕らは自分たちのおかされた状況次第で、そこに意思がなくても勝手に善悪を決める。
人はいつも自分たちの都合で善悪を決めつける。
それはルールや規則なのか、それとも自分勝手の自己中なのか、僕らが人である限り本当の善悪はわからない。
何もいらない
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ」
『誕生日なのに?』
「君がいれば十分さ」
『私はいつもキミの隣にいるよ?』
「自分はいつもプレゼントを貰ってばかりだ」
『嘘つき』
「嘘じゃない」
『ならなんで泣いてるの』
「………」
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ、君が戻ってきてくれるなら、何もいらない」
お墓の前で手を合わせ泣いてる君に触れる事さえ出来ない。
無色の世界
桜が散り、春が流れ夏が訪れる。
木々の下には桜の絨毯ができ、アスファルトが少し色めく。
流れる汗と一緒に夏が過ぎると、秋が風にのってやってくる。
新緑に並んだ木々はひらひらと葉を落とし、または紅葉に煌めく。
彩る葉と共に秋と陽も落ち、空から寒さと冬が降ってくる。
季節を賑わせた木々に、今度は電飾が巻かれ、光を放つ。
雪が溶け少しの暖かさと、春が顔を出す。
木々は巡りまた満開となる。
周りを見渡せば色と一緒に季節を感じる。
音楽を聞けば音符に乗って音色がのる。
絵を描けば白から創造が生まれる。
色が溢れた世界、無色なのは人の感じる物事や手に掴めないモノだけだ。
届かぬ想い
誰かに魅せるためじゃないのに毎日化粧をして、髪を手入れして整えて、変じゃない服を選び、私をよく見せようとする。
後ろ指は刺されたくないから、愛想を振りまき、程度よく洒落をきかせて上にも下にもみなされないようにする。
ずっとずっと恋をしている。絶対に届かない想いだとわかっていても、推してる私の振りまいが悪いせいであなたのファン層は民度が良くないと、言われたくない。
画面の向こうの存在しない貴方(二次元のキャラクター)。
私を救った神様のために今日も前を向いて、笑いかけてくれた笑顔の待ち受を握りしめて活きる。