正直、今だってある。
後悔とか、悔しさとか、懺悔とか。
きっと解っていて、しなかったことだっていっぱいあって。
どうしようもない思いだけ抱えて、進むしかなくて。
”やるせない気持ち”なんて、いくらでもある。
それを解ってくれなんて言うと、冷めた目で見られて爪弾きにされてお仕舞い。
抱えられる人だけだったら、こんなにもどかしくなかったんだけどね。
やるせない気持ち
正直、苦手。
嫌いじゃないんだけど、どうしても、怖くて。
そう言ったら、きっと笑われるのかもしれないけれど。
なくちゃいけないもので、恩恵を受けながら生きていることも。
きっと、そこからずっと長い時間をかけて生まれてきたことも。
解っては、いるんだけれど、ね。
”海へ”いこう。
それは、どちらの意味かなんて、問いかける方が無粋なのかもしれない。
海へ
好きだったよ、ずっと。
そばに、いたかったんだ。
でも、無理だった。
だからーーー。
その先は、なんて言ったんだっけ?
もう、覚えていないなぁ。
ただ、とても傷ついた顔をしていたのが、心残りで。
ごめんね。 その時は、そうするしかなかった。
ごめんね。 黙ったままでいれば良かった。
そうしたら、きっと、忘れられたはずなのに。
全部、全部、”裏返し”なんだよって、伝えておけば良かった。
裏返し
自由って、なんだろうね?
気ままに生きること?
関わらずに暮らすこと?
お金に苦労しないこと?
どれもこれも魅力的で、届きそうで届かないものなんだよねぇ。
そんな世界から逃げ出したくて、”鳥のように”なりたいって、思うのかもしれない。
ーーーでも、誰かが言ってたっけ。
”例え空に逃げたとしても、飛び続けることはできないんだよ”って。
”鳥のように”自由になりたいって思うことは、結局は安心が欲しいのかもしれないな。
鳥のように
伝えたかった、のかなぁ。
君には、彼には、あの人には、伝えたかったのかもしれないね。
ボクが、思ってたこと。
ボクの、罪状を。
ボクが、願ったことを。
伝えておきたかったのかもしれないね?
でも、余計なことだったかもしれない。
知らなくてよかったんだよ、きっと。
知らせない方が、よかったんだ。
だからこれは、ボクのエゴ。
”さよならを言う前に”、君に、彼に、あの人に、知って欲しかった、ただのワガママなんだ。
さよならを言う前に