あなたが家に来た時、まだとても小さかった。
手のひらの上で怯えていてとても痛かったけど、歩き出す姿はとても可愛らしかった。
毎日何十枚も写真を撮った。
基本丸まっていてイガグリやウニみたいだったけど、寝ている姿は顔が見ることができた。寝顔はいつも笑っているようで、天使のようだった。
でも、もう貴方が眠ってしまってもう2年も経つの。
未だに貴方に餌をあげなきゃとか、あなたの部屋を掃除しなきゃってたまに思うの。もう2年も経っているのに忘れられないのよ。貴方がまだ生きてるんじゃないかと錯覚しているの。だって、まだ若かったもの。もっと一緒にいられると思ったの。こんなのまだ早すぎるわ。
今でも貴方のことが大好きよ。
生まれ変わったらまた私の所へ会いに来て欲しい。
#忘れられない、いつまでも
初めて君を見た時、私は心を奪われたんだ。
その日は雪が降りつもったあの日、私はいつも通りバスを待っていた。
ふと、後ろに並んでいる人が泣いて鼻をすする音が聞こえたんだ。後ろを振り返るとボロボロと涙を流していた女性と目が合った。目は赤くなってはいたものの美しくとても可愛らしかった。私は思わず声を掛けた。
「何かあったんですか?」
彼女は驚きながらもポツポツと話してくれた。どうやら彼氏が浮気していたのにも関わらず振られたらしい。こんな可愛らしい子を泣かせる見ず知らずの人に腹が立った私はそっとハンカチを渡した。全てはこの日から始まった。
それからバス停で君と会うと世間話をする仲になった。出会った頃には普通に接することができたのに、だんだん会う度にドキドキしたのを覚えている。何気ない会話でも笑ってくれる君に心を奪われてしまったから。
今では泣いていた可愛らしい女性は私の隣で眠っている。もう君もシワだらけになってしまったが、笑顔はあの時のままで愛おしい。いつもありがとう。
#初恋の日
もし、明日世界が終わるのなら。
君は私と過ごしてくれるのだろうか。
ふと、寝る前に頭に浮かんだ。
君は友達や親友が多いから遊びに行くかもしれないし、君はとっても素敵な人だから告白されてデートに行くかもしれない。でも、君はやさしいから家族に感謝を伝えて一緒に過ごしているかもしれない。だから、学校なんか行ってただのクラスメイトである私に声を掛けてくれるなんて夢のまた夢。
あーあ、それなら連絡先ぐらい交換しておきたかったな。そしたら、君に電話で告白することが出来たかもしれないのに、、、
神様、私はまだ恋愛なんてしたことがありません。好きな人も居ます。だからどうか明日世界が終わるだなんて事が起きませんように!そう願いながら、私は眠りに落ちた。
#明日世界が終わるのなら…
初めて君を見た時、まるで太陽のように笑っていた。周りの子と打ち解けるのが早くて、楽しそうな声がいつも君の方向から聞こえる。勇気をだして話しかけたらこんな僕とも友達になってくれた。その日は今も覚えている。それから僕ら、いっぱい遊んで笑って喧嘩して仲直りして、、、もう5年だね。
僕はもうこの病室から出ることは出来ないだろう。毎週欠かさず来てくれる君にとても感謝しているよ。いつもと変わらずくだらない話をして僕を笑わせてくれて。歳を重ねても君は相変わらず笑顔が眩しくて僕の気持ちを晴らしてくれる。いつもありがとう。僕はこんな風になってしまったけど君と出会えて幸せだよ。あと、どれくらい一緒にいれるか分からないけれど、それまで一緒に居てくれたらいいな。
#君と出逢って
朝、目を覚ますと普段は聞こえないはずの慌ただしい音が聞こえる。眠い目を擦りながらも、リビングに向かうと、夫と幼い娘がこっそりと朝ごはんをつくっていた。娘は私に気がつくと
「ママ、起きちゃだめなのに!!」
と怒っていた。夫は必死に娘を宥めるがツンツンしている。どうやらサプライズで朝ごはんをつくる予定だったみたいだ。
「ママは寝てて!!」
と、寝室に誘導され仕方がなくベッドで大人しくしていると色々な声や音が聞こえてくる。ちっちゃな悲鳴と卵を割る音。夫を呼ぶ声や少し残念そうな声など。すごく気になるがまたリビングに行けば怒られてしまう。もどかしい気持ちを抑えながらしばらくすると娘に呼ばれる。
「ママ来ていいよ!」
リビングの食卓を見れば味噌汁や少し焦げている卵焼き、焼き魚などが置かれている。
「すごい!とっても美味しそう!」
娘が作ったであろう少し焦げ付いた卵焼きはふだんの卵焼きよりも美味しく感じた。
「ん〜美味しい!ありがとね。」
そう褒めると娘は照れながら可愛い笑顔を見せてくれる。夫と娘が一緒に作った卵焼きは朝から幸せな時間をもたらしてくれた。
#耳を澄ますと