モンシロチョウ
今日は快晴!絶好のバイク日和だ。
重いジャケットを羽織り、バイクを車庫からせっせと出す。バイクは土埃が溜まり汚れているので、軽く水洗いしてから走ることにした。
バイク周りには水溜りができ、太陽の光がギラギラと反射している。丁寧にバイクを拭き上げていると、どこからともなくヒラヒラとモンシロチョウがやってきた。
水溜りの水を飲みに来たようだ。
虫達にとってひそかに水分補給スポットとして噂されているのかもしれない、そんな事を思いながらその場を走り去った。
優しくしないで
いっそ一思いに力を入れて私を利用して。
どうせ捨てられる運命なのは知っているから。
せめて、お前がいて良かった、役に立ったなって思われたいの。それだけで私は幸せなの。
さぁ、どうぞ遠慮なく擦って。
たわしの気持ち
楽園
全てを投げ出して欲の海にどっぷりと浸かる。
何も考えないって最高。
ある意味これが本能のままに生きるって事だよ…。
と、しみじみ心の中で思いながら漫画を読む。
欲の海岸沿いのあちらこちらに課題が打ち上げられているが、まぁまぁまぁ、夏休みはまだ始まったばっかりだから。
せめてあと1週間は泳がせよね。
さぁどのくらい奥深くまで潜れるかチャレンジだ。
ないものねだり
冷たい風がトンネルを通り抜け、私の髪を撫でる様に過ぎ去っていったと同時に私の背筋が凍りついた。
後ろを見てはいけないと本能で感じる。
来た。ないものねだりが。
全力疾走でこの場を去りたいが、無理だろう。一歩でも動いたら腰が抜けて倒れ込んでしまいそうなのだ。
浅く呼吸を繰り返しながら、恐怖が過ぎるの待った。
目を瞑っているがなんとなく感じ取れる。私の顔と体をジッ…と見ている。欲しいものがあるか、じっくりと選んでいるのだろう。
我慢が限界に達し、気を失いかけたその時、空気が一変した。
居ない…。
よかった…私、生きてる。
ところにより雨
私は、人がなぜブランド品に拘るのかが理解出来ない。
高値の私物を、他者に安価な物と間違われた事がありショックを受けたという話を聞いた事がある。
続けて、安価な物が似合う人に見られているのかと思い自己嫌悪に陥ったと言う話も聞かされた事がある。
ブランド品を持つ事で悩まされるなら、いっそ持たない方がいいのではないか…と少しモヤモヤしたことがあった。
雨とまではいかないけれど、気持ちが曇った事をここに記す。