私は、写真を撮るのが好きだ。
街の風景や、人の雰囲気など
いろんなものを撮ってきた。
ある日、夜の雨の街の風景を撮りたくなった。
その時はまだ朝になったばかりだった。
空は雲一つなく、綺麗な晴天だった。
とても雨が降るのが待ちどうしかったので、
スマホで天気予報アプリを開いた。
夜に雨が降っている日をひたすら探した。
そして、今日がその日。
もうすぐ雨が振り始める時間帯。
窓から外を見上げた。
夜の空を眺めていた。
しばらくして、ひとつ、またひとつと、
空から雫が落ちているのが見えた。
そして私は無意識のうちにカメラを持って、
無我夢中で街へ走り出していた。
《街へ》
「お母さん、私の名前の由来ってなぁに?」
あれは確か、小学四年生のこと、
学校の課題で、自分の名前の由来を親に聞くことになった。
「悲しい思いや苦しい思いをしている人を
優しい羽で包みこんでほしいっていう由来。」
「へぇ〜そうなんだ~」
ちょっと意外だった。
私のことをいつも殴っていた母が、
そんなことを思って私に名前をつけたんだ、と、
たまにその時のことを、ふと思い出す。
「優羽〜、一緒に帰ろー!」
そう、大事な人が名前を呼ぶたびに、。
この人は、今、親に殴られて、塾の先生にも殴られて、
祖父母には、恋愛を禁止されて、頼れる人がいなくて、
悲しい思い、苦しい思いをしている、。
今、私達は、中学3年生。
受験もあるし、仕方ないことだと思うけど、
彼が苦しんでいるところなんか見たくない。だから
私は今、
彼の祖父母にばれないようにお付き合いをしている。
そして、悲しい思いや、
苦しい思いをしている彼を支えている。
そして私の名前、私の名前の由来どうり
彼を、優しい羽で包み込むように支え続けたいと、
思っている。
(これは今も続いている、ノンフェクションの物語。
名前も内容も全て実在しています。長くはなりましたが、
読んでいただきありがとうございます。)
《優しさ》
「ねぇ、今日の夜、寝落ち通話できる、?」
今日は勇気を出して聞いてみた。
「もしもし、?電話するの初めてだよね。」
本当なら、いつもは寝ている時間だけど、
今日は、今日だけは、
夜ふかしするのを許してください。
誰にともなく願っている。
誰も知らない、私達二人だけが知っている、
私達二人だけの、秘密のミッドナイト。
《ミッドナイト》
正反対だけど、
どこか似ている安心と不安。
「今、君がそばにいてくれる、
君の優しさ、君の温もりが私を安心させてくれる。」
そう思っているのに、それと同時に、
「いつまでこの安心は続くの?
今はあっても未来にはもうないかもしれない。」
そういう不安が込み上げてくる。
正反対だと思っていたのに、
一緒に込み上げてくるそれは、
正反対だけどどこか似ている、
まるで私達のようだね。
《安心と不安》