こんなに人を好きになったのは初めて
彼のためだったら何だって出来るし
全てを共有したいし、してほしい
私の世界には彼しか必要ないの
周りの人は依存してるって言ってくるけど
そんなの関係ない
彼にさえ好かれていればいいの
【本気の恋】じゃないって?
貴方にはわからなくていい。
何のために生きているのか
分からなくなる時は誰しも
あるのではないだろうか
私は今まさにそれに直面している
仕事して帰って寝るだけの生活
趣味もないし彼氏もいない
ただただ社会を回す小さな小さな
歯車でしかないような虚無に陥る
いっその事、消えてしまおうかと
頭をよぎる
無音は寂しいからと付けていたテレビが
視界に入った
若い男性アイドルがキラキラと
歌って踊っている
あぁ...この子達の為に生きるのもありなのか
【世界に一つだけ】
今日、初めて貴方と対面する
シンプルで狭い部屋の中
ここ数ヶ月ずっと貴方を見ていたのに
貴方は全く気付かなかった
色々質問しても答えてくれないのに
目は口ほどに物を言うとはこの事
さぁ、ここからどう自白させようか。
【些細なことでも】
見逃さないわよ。
毎年の記念日にはいつもこの海へ来ていたね
あなたとの想い出
浜辺をゆっくり歩いてから
レジャーシートを敷いて
まったり温かい飲み物を飲んで1年を振り返るのが
お決まりのコース...
彼が事故にあったと警察から連絡がくる時までは
いつまでもこの幸せが続くんだと思ってた
ねぇ、あなたは今も横でこの景色を一緒に
みてくれてる?
いつもは気にならない冷たくなった
ミルクティーの甘さが口に広がる
【忘れられない、いつまでも。】
金曜日の夜
それは休みのはじまり
「「「かんぱーい!!」」」
毎週この日は仲のいい職場の人達との
飲み会が行われる
私はいつも1番左端の席を確保する
飲み会の中盤
みんながほろ酔いになるこの時が
私の一番の楽しみ
右側からそっと繋がれる手に
心臓がはねる
その手には人の物の証
今日もまた、ただれた関係のはじまり
【二人だけの秘密】