#38 突然の君の訪問。
[逢えて良かった]
突然、貴方は現れた。
私は貴方に会いたくなかった。
貴方に会ってしまえば
今まで奮い立たせていた糸が
切れてしまいそうで怖くて。
でも、会ってみて
それは思い違いだったと気づいた。
今までの感謝の想いで溢れて
逢えた悦びでさらに満たされていく。
逢えて良かった。
満面の笑みで応えた。
#37 雨に佇む
[雨の涙]
雨がシトシト降り注ぐ。
傘をさすと、
雨の雫が傘を伝って
ポツポツ地面に落ちてゆく。
誰かが悲しんでいるように
大自然の雨の涙が溢れて
いくつもの大きな水たまりをつくる。
地球の悲しみはどんどん積み重ねられてゆく。
#36 私の日記帳
[相棒]
過去の記録を見ると
あまり素敵な記録が無くて、
とても見る気が起きない。
その反省を生かして、
振り返り専用ノートを作り、
そこには見返してもOKな温かい内容のみ
掲載している。
こちらは毎日持ち歩いている。
ふとした時にパラパラめくるだけで
気持ちを新たにできる言葉を詰め込んでいる。
最早、相棒のようなノートなので、
推し活グッズに入れてしまっているくらいだ。
いつかは
私自身の日記を書いて
未来の自分にも見たいと思われる記録を
残せるようになりたい。
#35 向かい合わせ
[夫婦岩]
大岩(男岩)と小岩(女岩)が
注連縄で寄り添うように結ばれている。
まるで陰と陽が向かい合わせのように
ぶつかり合い、
エネルギーを生み出していく。
人間も同じこと。
異なるエネルギーを持つ者同士が
向き合って、話し合い、新たなモノを
生み出してゆく。
この世に無駄な縁など一つもない。
どんな時も修行として向き合えば、
良いエネルギーを生み出し続けることが
できるだろうか。
#34 やるせない気持ち
[哀れな罪人]
苦しいから、弱き者を虐げる。
苦しいのは自分だけだろう、
だからこれくらい良いだろう、と。
その先に未来はない。
きっと、
死後は蜘蛛の糸を切られたカンダタのように
なることだろう。
お釈迦様は全てを観ていられる。
けれども、
罪人は己の過ちに気づくまで罪を重ねていく。
気の毒な罪人だ。