#33 海へ
[海の中]
深い深い水の中へ
どこまでも深く潜ってゆく。
だんだん研ぎ澄まされていく水の音。
静かで冷んやり落ち着いた空間。
想像するだけで涼しくなる。
#32 裏返し
[本心は裏返し]
あの人ね、本当に迷惑なんだよね。
裏返して。
あの人ね、本当に気になるんだよね。
あの人ね、嫌いなんだよね。
裏返して。
あの人ね、好きなんだよね。
あの人ね、暴力を振るってるんだよね。
裏返して。
あの人ね、寂しいのよね。
裏返してみると、面白い。
本心は、どちらかな?
#31 鳥のように
[飛鳥]
大空を飛ぶ鳥のように
悪いことも
水に流して
軽やかに生きよう。
明日は明日の風が吹く。
飛ぶ鳥が落とされないよう
物事を静観し
冷静に見極めて
注意深く行動しよう。
苦痛なことも楽しんでしまえばいい。
#30 さよならを言う前に
[仲良くしてくれてありがとう]
わたしが明日死んでも
君が悲しまないように
精一杯の笑顔で居よう。
いつも迷惑かけてごめんなさい。
友達で居てくれてありがとう。
明日死んでなかったら
また仲良くしてね。
逢えなくなっても
君のこと忘れないように、
さよならを言う前に
君のこと目に焼き付けるよ。
死にそうになったら思い出せるように。
亡くなったらごめんなさい。
なるべく生き残るように努力するよ。
今日は、ありがとう。
来れるかわからないけど、また明日ね。
さよなら。
#29 空模様
[一切皆空]
青々とした天空に、
ふわふわ雲が
プクプク浮いている。
純白の眩い光が差し込む。
今日もお日様は神々しい。
首を垂れて一礼する。
そうだ。
私もお日様みたいに光になろう。
そうすれば、誰かの暗闇にも光は届く。
光に満たされた暗闇は、
いつのまにか闇を忘れてしまうことだろう。
天はいつでもあたたかい光で抱擁する。
そして、天は自ら助くる者を助く。
今日も自らの手で、天に光を灯そう。
さすれば天も光を与えよう。