2/6/2025, 4:04:31 PM
我が家は近くに小学校があり、朝から子どもたちの元気な声が聞こえてくる。午後の6時くらいからその声は少しずつ小さくなり、夜の9時にもなれば良い子は眠る時間だ。
学生である私もそれなりの時間には寝なければいけない。それは分かっているのだが、日中は学校、夕方は課題と勉強で忙しい。気がつけば静かな夜がやってきて、私の時間だと言わんばかりに趣味をやりたくなる。漫画を読んだりゲームをしたり、ついつい楽しくて時間を忘れてしまう。古文の授業はあんなに時計の針がのろまになるのに。
そんなこんなで今夜もソシャゲにログインし、目が疲れてきたから頭を上げてヘッドフォンを外した。カーテンの外はまだ暗い。だけど、どこからか新聞配達のバイク音が聞こえてくる。
「やっちゃった……。」
誰にも気づかれずに、ひっそりと夜が明けた。今から寝たら寝坊しちゃいそうだし、仕方ないから起きているか。私はヘッドフォンを付け直した。
12/24/2024, 4:46:41 PM
眠る前、すごくそわそわしていたのを思い出す。起きて枕元のプレゼントを探す瞬間が大好きだった。
サンタさんが来るのを待ち構えるために起きようとして、「夜更かしする子のところには来ない」と脅されたのも懐かしい。
プレゼントがもらえて、ケーキが食べられて。なんだかみんな楽しげで、街はイルミネーションで彩られて──視野が狭かったのか、それとも純粋だったからか、クリスマスが楽しみだった頃の話。
あの頃の自分の、新鮮さに満ちた視界や、些細なことも全力で喜べた豊かな感受性は失われてしまった。人はきっとそれを成長と呼ぶけど、なんだかそれが無性に惜しく感じられる夜。もうすぐ朝が来る、咎めてくれる人はいないけど、明日のためにも夜更かしもほどほどにしなければ。