匿名

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5/1/2024, 8:06:32 AM

薄い桃色の花々が、いつしか私を包んでいた。
いつか貴方がくれた花。その花びらを、私は撫でた。
淡い青色の海と空が、私の前に広がっていた。
いつか貴方と見た景色。私は遠くへ手を伸ばした。

ここは私の楽園で、貴方との思い出で溢れる場所。
でも、それなのにどうしてか、貴方だけがいない場所。

甘い暖かい春風が、私の背中を押していた。
貴方の匂いがした気がして、私は後ろを振り返る。

テーマ 楽園

4/26/2024, 7:06:55 AM

「何となく」なんて理由で夜中に家を出ても何も言われなくなったのは、いつからだろうか。
この満天の星空を見ても何も感じられなくなったのは、いつからだろうか。
手を伸ばせば、幾らかは掴めると思っていたのに。
上を見上げれば、いつかは届くと信じていたのに。
いつか、私が星に願ったこと。
なぜか思い出して、意味もなくそれを呟いてみる。
目の前を流れ星が、ぱっと輝いて消えていったような気がした。

テーマ 流れ星に願いを

4/25/2024, 9:19:07 AM

僕は僕にルールを課した。
君のことを考えてはならない。
君の近くに行ってはならない。
君と話してはならない。
君と目を合わせてはならない。
君を、君のことを忘れる。忘れなくてはならない。
…忘れなくては、ならない、のに。

テーマ ルール

4/24/2024, 7:16:30 AM

今日の夕飯はなんだろうか。
帰ったらテレビでも見ようか。
みんなに嫌われてないだろうか。
今日はうまく話せていたかな。
窓際に座るあの子が、頬杖をついている。
あの子と話してみたい。その頬に触れたい。
あの子が好き。
あの子が、好き。
今日も心は、ぐるぐるぐる。


テーマ 今日の心模様

4/23/2024, 7:59:47 AM

君の、
柔らかい眉や、
厚い唇の動きや、
緩やかに下がった目尻や、
長く直線的なまつ毛や、
ふわりと揺れる髪の毛や、
胸の膨らみや、
白く滑らかな手の甲を、私は見ていた。
その手に触れて笑いかけるあの人と、
少し下を向いて はにかんだ君を、私は見ていた。
この気持ちが、たとえ間違いだったとしても、
私は君を待ち続ける。

テーマ たとえ間違いだったとしても

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