匿名

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12/26/2024, 11:27:28 AM

変わらないものはないのに、
変わっちゃったねと、君は悲しむ。
変わらないものはないから、
まだ残っている「私」を必死に見つけて、君は喜ぶ。

変わっていくその姿も認められずに、
君たちはここでどうやって息をする?

テーマ 変わらないものはない

12/23/2024, 8:14:43 AM

ポケットから取り出したハンドクリームを焼きたてのパンみたいなその手の甲にしぼって、
「いい香りじゃない?」と彼女は言ってくる。
鼻を近づけるとほんのりゆずの香りがして、
なんか、すごく美味しそうで。
私は彼女の手ごと食べてやった。
ハンドクリームはもちろん、全然ゆずの味はしない。
ただひたすらに苦かった。でも、彼女の手は柔らかくて、甘くて、甘くて。
「恋の味がする」

ゆずの香りの入浴剤をお風呂に勢いよく投げ入れると、跳ね返ってきたお湯が頬を濡らす。
彼女の恥ずかしいんだか引いてるんだか分からない顔を、今になってただ思い出していた。

テーマ ゆずの香り

12/21/2024, 10:46:43 PM

「空ってさ、どこまでが空なんだろうね」
私が言うと、
「どこまでもだよ」と君は言う。
「どこまでも、続いてる」
君が空を見上げて、私は君を見た。
そんなわけないじゃんと笑ってみるけれど、
君が言うならそうなのかもしれない、なんて思う。
神の言葉も、人類が時間をかけて確かめてきたことも、
何気ない一言だけで覆してしまうように。
君の目は、空に吸い込まれていくようだった。

この大空はきっと、どこまでも続いている。

テーマ 大空

10/18/2024, 6:55:31 AM

君の匂いは、きっともう、忘れたくても忘れられない。
…そう思っていたのはいつの事だったか。
忘れたくないのに、忘れてしまった。

テーマ 忘れたくても忘れられない

10/17/2024, 8:50:25 AM

ぎらぎらと照りつける太陽の下で生きたい。
やわらかな光に包まれて死にたい。

テーマ やわらかな光

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