『寂しくて』
部屋の片すみ 置かれた身体
所有者いなくて 処分しなきゃね
宇宙も砂漠も 海底も火山も
命の危険は 考えてない
過去まで戻れても あなたを愛したい
傷つき死んでも 繰り返したい
ザブンと流される 黒色のその川は
運命にゆだねた 脈拍の果て
冷え込む月夜は ミントの匂い
拒絶をされても 見つめてしまう
世界は広くて 代替もあるんだ
それなのに脳内は 奪われ続ける
未来へ行けるなら あなたを愛したい
過酷な試練も 乗り越えたくなる
ザブンの呑み込まれ 溺れてるその川は
寂しくて流した 愛情の数
『キンモクセイ』
どこに行っても 秋には咲いてる
公園や街路樹 甘い香りさせて
学生時代は 花には興味なく
それでも二人は 恋を楽しんだ
オレンジ色の キンモクセイが
君の笑顔を 声を連れてくる
大人ぶってた 幼い僕は
目の前がすべてだと 信じ込んでいた
激しく抱き合い 狂った若さは
束縛や嫉妬も 当たり前にしてた
傷つけるくらいが 本当の愛だって
照れずに言えてた 僕が間違った
夕焼け雲が 朱色に染まり
1日の終わりを そっと知らせてる
君のサインを 気づかず僕は
壊してたキズナさえ そして…棄てていた
会えなくなってから いろいろ聞いたよ
本音をぶつけたら 違っていたのかな
匂いを嗅いだら まだ愛が残ってた
溢れる涙も 甘い花になる
オレンジ色の キンモクセイが
君をあの日から 此処に連れてくる
やり直せないと 分かっていても
この愛をありったけ 聞いて欲しかった
甘い香りの キンモクセイが
僕の罰なんだ とても苦しいよ
やり直せるなら なんでもしたい
オレンジに染まってく 恋が沈んでく
『凍える朝』
凍える朝
この冬の最低気温を更新した朝
毛布のそとは
冷たくて硬い空気が覆う部屋
床も冷たくスリッパを履いた
窓の景色は早朝だからか動かない
キッチンでコーヒーを作る
凍える指先はぎこちない私そのもの
凍える朝
人生の最低場面を更新した朝
心のそとは
温かいと勘違いしそうな…真冬
ブラック好きが砂糖をたっぷり
甘いコーヒーを泣きながら飲んで咳き込んだ
息苦しい呼吸が気持ちいい
暖房はつけない、凍えているから息をしてる
凍える朝
無断ですべての予定をキャンセルする
早朝からウイスキー
ああ、雪でも降らないかな〜とそとを見る
凍えて風邪ひいて死ねたらラッキーなのかな
孤独死したら、同情される?馬鹿にされる?
凍えて凍えて凍えて凍えて
まだ1日が長いや。
うんざりとする、私はしぶといようだ。
『消えない焔』
例えば誰かを愛しても
心に消せない人がいる
一人で生きたい訳じゃない
その人を待ってる訳でもない
上手に生きろと言うけれど
今でもどんどん好きになる
見返りなんて要らなくて
噂を聞くだけで幸福だ
わたしは馬鹿だと思うけど
振り回されてる想い出に
どんなに恋して愛しても
あの人がわたしを離さない
『終わらない問い』
命ってなんだろう
生きるってなんだろう
勉強って必要?
お金さえあれば?
目の前を乗り越えて
眠れるベッドを目指して
そして
リセットして
朝になる
物心ついた頃から
変わらない
夢は夢のまま
愛も愛のまま
救われかけては
また、海に落ちる
自分さえも分からない
満足なんてキリがない
足るを知るとは
悟りなのか
あきらめなのか
わたしは問う
死に際まで問うだろう
くやしいなぁ~
わたしはどこで
間違えたのかなぁ~