NoName

Open App
6/15/2025, 10:56:30 AM

『マグカップ』



 どこかの土産の マグカップ
 変でダサくて 愛おしい

 手のひら口にも 馴染んでる
 コーヒー飲むなら これがいい

 旅行のおもいで 忘れても
 あなたと別れて 暮らしても
 
 なぜか残った マグカップ
 今も優しく 癒される

 いつかは割れて さようなら
 そんな覚悟は 出来ている

 だけど無理して 捨てる理由
 私は無いと 思ってる

 どんな過去さえ 宝物
 キラキラ輝く 自慢の私

6/14/2025, 1:34:37 PM

『もしも君が』



 もしも君が 梅雨だったら
 猫や テレビや 宇宙だったら

 きっと僕は 雑草になったり
 おもちゃ レコーダー 惑星になるよ

 君がいて 僕がいる
 それだけが 変わらない 事実だね

 もしも君が いなくなったら
 僕も 消えたい そう思うだろう

 君が気づき 後悔したなら
 それで いいんだ ありがとう⋯と言う

 君がいて 僕がいる
 それだけは ホントーで 現実だから

 君がいて 僕がいる
 幸せで 喜びで 実感だから

6/13/2025, 11:33:14 AM

『君だけのメロディ』



 愛が悲しみなら 
 ピアノになってくれ
 涙の代わりになり
 ボクを泣かせてくれ

 遠い場所に住んで
 お休みも言えなくて
 叶わぬ恋だけれど
 終わらせるには、早くて

 君だけのメロディ
 それは切なく無口なメロディ
 奪いたいわけじゃない
 もっと笑顔にできると思った

 傷つけてるなら、ごめんね
 楽譜の音符が増えてゆく

 愛が寂しさなら
 ヴァイオリンなってくれ
 お酒に酔ったように
 暴れさせてほしい

 思い合っていても
 恋だとは言えなくて
 幸せだけを願い
 進めぬことに、したんだ
 
 君だけのメロディ
 サビは激しい狂気のメロディ
 隠してたこのボクの
 愛が夜空に爆発するように

 会いには行かない、サヨナラ
 楽譜の音符は眠らない

6/11/2025, 11:12:31 AM

『雨音に包まれて』


 あたしゃ中洲の石ころさ
 げんこつくらいのツルり肌
 山から旅して川底へ
 いろんな河原も住んでみた

 ここは安住だったのに
 どうやら今夜は危なそう
 雨音激しくなってきた
 仲良しミミズも守れない

 いつかは海へとたどり着き
 陽射しも見れない日々になる
 子供に投げられ
 ツン、ツン、トトト⋯
 遊んだ昔がなつかしい

 あたしゃ中洲の石ころさ
 そうしてもうすぐ流される
 雨音包まれ「さようなら」
 こんな時でも夢は見る

 

6/10/2025, 8:36:49 PM

『美しい』



 絵画や陶器や 異性を見つめ
 何度思った ことだろう

 主観で個性で それぞれ違う
 違和感あったら 自分を恥じた

 老いて少し ずうずうしくなって
 近ごろ自分を 甘やかしてる

 わたしはわたしだ 誰かじゃないんだ
 わたしの美意識 信じてみてる

 骨董や料理も 専門知識
 真偽はまったく お手上げだ

 それでも間違い だったとしても
 ホンモノだからと 指図しないで‼️

 美しいは美しい 美味しいは美味しい
 間違いじゃなくて ホンモノなのよ

 老いて少し ずうずうしくなって
 近ごろ自分が 気に入っている


 
 

Next