『手紙を開くと』
手紙を開けず 読んでない
それは怒りか 未練でしょうか
あなたの名字が 知らない名前
それは悲しい 裏切りでした
約束なのか 夢だったのか
言い争うほど 若くない
しあわせになって… 言えるほど
愛は殺して 埋めれない
手紙の端に かたまり1つ
ちいさなまあるい あの日の記念?
手紙を開くと すべてが終わる
引き出ししまって 仕事に行こう
『すれ違う瞳のマドンナ』
いつも自信に満ちていて
先輩なんぞにゃ引かなくて
弱きを助けて威張らない
おまけにオシャレなマドンナさ
誰も彼もが狙ってる
とびきり美人のその人を
もちろん好きだよ僕だって
高嶺の花でも、恋は恋
すれ違う瞳のマドンナ
一生懸命 この目で追いかける
ハンカチ落とせば みんなで奪い合い
すれ違う瞳のマドンナ
大きなあの目を 独占したいんだ
今はまったく 映らないけど
僕が絶対 落とすんだ
『あお』
青い空 青い海
冷たさ 孤独 悲しみ
静寂 幼さ 永遠
青いって なぜだろう
希望も 感じて いるんだ
産まれて 最初に 見る色?
青い青い こんなに青い
空も海も たどり着いたなら
青くないって 気づくんだ
青い朝 青い風
地球は 綺麗な 青らしい
僕らも 遠くじゃ 青に見える?
青を見て 青を追い
憧れ 癒され 眠り込む
僕らは 青い鳥 なんだと思う
『sweet memories』
骨太の二の腕や 毛深いすね毛を
気にしては隠してた 八月の海岸線
キスのため歯を磨き 歯ぐきから血を流し
にんにくを食べた日に かぎって会いに来た
甘すぎる囁きは 炎天下のソフトクリーム
見つめ合う時空間 引力に負けてゆく
「愛してる」その言葉 痛いほど突き刺さる
あんなにも夢中でも さよならは訪れる
sweet memories 過ぎ去った恋だけど
二人なら飛び越える 触れ合えば、夏になる‼️
『風と』
風が猫なら
すき間から家に入り
部屋を荒らして
わたしに飛びつき
スカートの中に入り
頬やくちびるをナメまわす
風が歌手なら
毎日、発声練習
せつなさも激情も
世界の果てまで
こころ揺さぶるその声は
あなたに似て我が儘だ
風が恋なら
いつだって見えなくて
悪戯で気まぐれで
そよ風で台風で
逃げたって追いついて
気づけばもう、ど真ん中
風と、生きよう
見えなくても喧嘩しても
たまにピュ~って吹いてくれ
それでいいそれだけでいい
わたしはあなたのおもちゃでいい
たまにそばで眠ってくれ