『風景』
家のリビング 台所
エプロン姿で 怒ってた
料理に洗濯 裁縫も
テレビドラマじゃ 泣いていた
みんなで出掛けりゃ 中心で
必ず何か 食べていた
他人の子供も 叱ってた
不正もキライで しゃしゃり出る
あなたがいたから 楽しくて
あなたがいること 疑わず
あなたがいなけりゃ 風景が
まるで異世界 死んでるようだ
写真はイヤだと 顔隠す
激辛苦手で 僕にくれ
オバケ屋敷も 入れない
ジェットコースター だけは好き
あなたがいたから 騒がしく
あなたといること ウザくなり
あなたを避けてた 風景が
ここにあるのに 死んでるようだ
あなたを探して 見てしまう
あなたがいたらと 思っちゃう
あなたが見ていた 風景は
とても寂しく 死んでるようだ
『君と僕』
もしも世界が戦争したり
星が地球に衝突したり
急に倒れて余命宣告
頭に浮かんだ、顔は誰ですか?
きっと愛する家族だったり
忘れられない面影でしょう
だけどそのときそばにいたなら
他人の手だって、僕はつかみたい
たとえ間違いだったとしても
我慢できない孤独があって
何も知らない君と僕でも
ほっと救われる、愛はあるんだよ
それを世間が不倫と名付け
罰したいなら身をゆだねよう
君と僕とは未来はなかった
それでも愛する、それは真実(マジ)なんだ
『夢へ!』
美味しいものを食べましょう
テーマパークへ行きましょう
泣きたくなったら水族館へ
ムラムラしたらホテルへ行こう
あなたの未来は なんでもできる
自分でブレーキ 踏んでるだけだ
それでも不安で うずくまるなら
僕の隣で 歩きませんか?
錆びてる自転車 放り捨て
僕の夢を 一緒に 見ませんか?
信じれなくても 途中まででも
僕があなたを エスコートする
いつかはふたりで それぞれの夢へ
そんな未来も あっていい
夢へ 夢へ 夢へ 夢へ 歩こう
夢へ 夢へ 夢へ 僕の 隣で
『元気かな』
現実じゃない
SNSだ
コメントもしない
読んでるだけだ
それでも七日
途切れただけで
心配になって
考えていた
それは恋じゃない?
友情じゃない?
つながってなくても
寂しいんだ
嘘だってつくし
見栄だって張るし
どこかじゃだれかが
炎上してる
求めちゃいない
それでも思うんだ
「元気かな?」大丈夫かなって
オカシイかな
現実じゃない
命もどこか現実じゃない
「元気かな?」って感情は
生きている
『遠い約束』
僕たちは生きている
ただ、どうしようもなく
此処にいる
約束を果たすように
日々、片付けるように
過ごしてる
学校や会社という
歯車になれば、保証はされる
夢とか恋とかいう
亡霊になれは、世界は狂う
食いしばり歯をみがいて
今日もまた、義務を果たすんだ
僕たちは生きている
それは、とんでもない奇跡が
あったから
約束を果たすように
ただ、自分の可能性を
知りたいんだ