『またね!』
ファーストフードの店内で
時々、見掛けた人だけど
いつしかあいさつする仲に
いつしか冗談言う仲に
雨降りゃ私の傘を貸し
予備傘取り出し街へ出た
「またね!」ってあなたの言う声に
今ではときめく胸の音
乙女の心は暴走で
そのくせ本番チョー弱気
あなたの方から誘われた
今度の日曜、初デート
「またね!」ってニュアンス変わってた
思わず手を上げうなずいた
「またね!」って言葉の破壊力
二人は未来へ駆け出した
『春風とともに』
人の命の 儚さと
死とは何かを 考えた
いつか私も 死んでゆく
逃れる手立ては 何もない
桜が咲いて 春を知る
今年もふつうに 過ぎてゆく
かけがえのない この時間も
死と向き合って 焦るんだ
人の数だけ 夢がある
そして同じく 挫折する
どんなふうに 負けるのか
それが人生 そうなのか
今朝は寒くて 風も吹く
険しい道が 続いてく
春風とともに 出掛けよう
それでも勝つんだ 負けないぞって
『涙』
なごり雪でも降りそうな
寒波に震える春の朝
布団を被って二度寝に挑む
涙に溺れるその前に
何度泣かせた事でしょう
号泣させた事もある
嬉し涙も流させた
それでも悔いしかありません
ぶくぶくぶくぶく、溢れ出る
私は溺れて死ぬでしょう
それであなたに会えるなら
やっと笑える久しぶり
最期に行った公園は
桜がもうすぐ満開です
ぷくぷくぷくぷく、沈んでく
眠れば二人で行けるかな?
愛が涙と言うのなら
死ぬまで涙は止まらない
どんなにあなたを愛したか?
最近、私も知りました
『小さな幸せ』
宇宙のどこかで生命に会う
地球の異常気象がなくなる
戦争すべてが即時停戦
飢えも貧富もない世界になる
こんなことって 小さな幸せ
当たり前よね 小さな幸せ
眠って起きたら総理大臣
ロトくじ当たって数億円
歌えばバズって紅白出場
神さま願えば人生やり直し
もしもあったら 小さな不幸
きっと大変 小さな不幸
人の価値観いろいろあって
あいつの幸せわたしの不幸
小さい大きい、ほんとにあるの?
それに死んだらすべてはゼロだ
不幸の中に 幸せがあって
幸せはいつも 不幸におびえる
人はでっかい 幸せが好きで
いつものふつうが それだと…気づかない
『七色』
ドレミファソラシ…ド
日月火水木金土
虹色も日本では
赤橙黄緑青藍紫
どれでも、ななつ
どうして、ななつ?
人は世界を昔から
七つに例えて語ってた
少なすぎずに、多すぎず
塩梅ってやつが、あるのだろう
七つの海に、七(六)つの大陸
七つの大罪、七つの習慣
七色はすべて
七色は無限
ふと考えるんだ
宇宙の最小単位は七つなのか?って
七色の音を使って
七色の虹を届けたい
世界の平和は 簡単なことで
七色の倍数が しあわせの方程式