麦わら帽子の似合う君を
必死に追い掛けていたあの日々に戻りたい。
周りの男を蹴散らしちゃう君の姿は
僕のヒーローだったんだ。
何時かは僕が守ってあげなくちゃ、
そう思ってたのに。
「何で、死んじゃったの?」
大切な人が明日
亡くなることだってあるのです
上手くいかなくたっていい
どれだけ不器用でもいいから
生きてほしい
なんて綺麗事がほしくて
助けを求めた訳じゃない
綺麗事というのは心の状態によって
毒となり、薬となるのです
蝶よ花よと育てられ、私は家を出た。
いわば私の両親は過保護だったのかも知れない。一人っ子だったとは言えど
あまり友達とも遊べず、
この間までご飯も炊けなかったのだ。
両親はひたすらに愛をくれるだけであった。
一度触れれば
飲み込まれてしまうような、
気持ちの悪い愛情なんていらない。
私は転んでも見守ってくれる親が良かった。
両親は早速お付き合いしている人はいないのかとメールをしてくる。
悪いが男に愛を与えることが
怖くなってしまった私が
結婚なんてするはずがないだろう。
むしろそれで良い気がする。
それが唯一の反抗である。
両親に感謝を伝えることは
言葉の花束を贈っているようなものです。
最初から決まっていたんだ。
僕ではないって。
それでも、それでも、少しだけ、
期待してしまっただけ。
放課後の校庭。
そういえば
憎たらしい夕日が嫌いであったことを
忘れていた。
高校三年の夏。
僕は顔を濡らした。
淡い期待を抱いてしまうということは
もう少し努力できたということです
つまらないことでも、
やりきらなければなりません。
「どうして?」
渡された課題は期限を守って
こなさなければなりません。
「どうして?」
休まず来なくては行けません。
「どうして?」
つまらないことはやりたくないし、
課題なんて
好きな時にこなした方が上手く行くし、
辛いと感じても行かなければならないの?
貴方の当たり前は立派なものです。