目が覚める前に、此処から出なくちゃ。
コンクリートで囲まれた廊下を必死に走る。
早く、早く、
もっと前に、
追っ手が来る。
それまでに出ないと
起きれない気がしてならないのだ。
早く、早く、
走れ、もっと、
追い付かれる。
見えた、扉だ。
閉まってしまう前に、行かなくては。
駆けろ、二度と起きれなくなる……。
夢に取り残されないように、
明日も無事に戻ってきてくださいね。
明日、もし晴れたら
電車で遠くへ行こう。
山を登って滝を見よう。
きっと自然を感じられる。
浜辺を走って海に入ろう。
きっと自然に笑えるから。
「明日、もし晴れなかったら?」
私はそう言った。
すると彼は
「其処から飛んだら良いさ」
とまるで他人事のように笑った。
人生は大半が賭けである。
そう思いませんか?
君の想いを伝えてくれてありがとう。
私は君が思っているような
私ではないと思います。
何時も積極的に動くようにしているだけで
本当はなにもしたくないし、
内心が上手くいくように
適度に相槌をうっているだけ。
君のような優しい人は私とはほど遠いのです。
判ってくれると良いんだけどな。
なんだか振っているみたいだけど
なかったことと思ってくれて構わないから。
きっと、人を好きになることは、ない。
だから、一人でいたいの。
私の我が儘でご免なさい。
一人で居たい人も
世の中少なくないでしょう
澄んだ瞳
その瞳を前にすれば嘘も付けない。
多くの男子達に告白されている貴女を
ずっと見ていたけれど貴女は断ってばかり。
「どうして、断ってしまうの?」
そう口にすると彼女は
「ずっと貴女と居たいからよ。」
と顔を真っ赤にしていった。
百合の花を添えて。
「嵐が来ようとも
家が失くなろうとも
君と一緒なら
何処でだって生きて見せるよ。
君は僕と一緒に来てくれるかい?」
そう言ったから
私は貴方と一緒になったのよ。
なのに、
「どうしてよ。ねぇ、嘘つき。貴方……。」
握られたその手の力は弱く冷たい。
人生に素敵な出逢いがあらんことを