未完

Open App
5/5/2026, 3:31:55 PM

「君と出逢って、」

「お前と会ってから、俺の人生滅茶苦茶だ!!!」
何度も言われた台詞。
もう聞き飽きてしまった。
「それで?私はそれを言われてどうしたらいい?」
私は多忙だ。
この後も業務が山ほど残っている。
しかし、私は慈悲深い。
部下の”言い分”程度なら聞いてやろう。
「ははっ…!じゃあ、死んでくれよ!」
男は私の額に向けて、銃を構える。
興奮か、又は恐怖か。
銃を構える手は震えている。
「…はぁ愚かだな」
パンッ!
弾は放たれた。
そして撃たれたのは、私ではなかった。
「ぐ、あ……?!!」
男は苦痛で顔を歪める。
「動脈に当たったから、その内失血死だろうな」
既に男の下には血溜まりができている。
「くそっ、お前、嘘つきやがった、なぁ…!!」
「嘘?はっ、たわけが」
「私は”言い分”は聞くと言ったが、”要求”を聞くとは言っていないからな」
「っつ、ぐ、くそっが…。」
全く、つくづく浅はかで愚かなだ。

3/29/2026, 1:56:20 AM

「見つめられると」
貴方に見つめられると、心が苦しくなる。
私は貴方が思っているような人間じゃない。
私はそんな美しい人間じゃない。
けれど、貴方に見つめられると、嬉しくなる。
貴方が私を見ているという事実が、私を嬉しくする。
そして悲しくもするのだ。
複雑な2つの心は混ざりあって、ぐちゃぐちゃになって
醜いナニカへと変わる。


貴女に見つめられると、嬉しくなる。
僕の視線に気づいて、振り向く貴女の笑顔。
それが何より美しい。
けれど、貴女に見つめられると、恐くなる。
僕は貴女が思っているような、人間じゃない。
僕はそんな殊勝な人間じゃない。
そして、貴女のその。
複雑に絡み合った心が、僕を蝕んでいくように感じてしまう。

3/19/2026, 11:17:58 AM

「胸が高鳴る」
ああ!今、スゴくドキドキしてる!
だって人生で初めて恋をしてるから!
あの子から目が離せなくて、
あの子のこと以外考えらんない!
こんなキモチ初めて!

きっと、世界一甘い食べ物よりも甘い恋。
一生味わっていたい、脳髄に響く甘味。
特別なオクスリよりも、効くおまじない。

2/18/2026, 1:25:11 PM

「今日にさよなら」
私は気付かぬうちに知らない私になっている。
過去の私も、未来の私も、それは現在の私とは違う。
きっと誰かが知らない内にすり替えている。
さようなら、私。
貴方はいなくなるけれど、『私』はまだ残っている。
さようなら、今日。
決して戻ることのない、1つの人生。

1/31/2026, 1:46:01 PM

「旅路の果てに」

あなたは何を求めますか?
この旅の終わり
その終着点に行き着いた時
あなたは何を想いますか?
旅の出来事を全て忘れて一般人に戻る?
確かにそれも一興ですね
ですが、あなたが望んでいるのは
永遠に終わらない物語では?
そうすればほら、あなたの愛しい人とも共に居られる。
物語の中ならあなたは永遠に生き続け、
永遠に主役でいられる。
ほらこの手を取って
まだ、旅は続くのですから

Next